ミラーレス一眼入門

2021年は本厄〜2022年は後厄の影響なのか、ここ数年のデジカメ買い替えにて、イマイチ運気が弱い状況でした。決して購入した製品や調達先の問題ではなく、自分自身の事前検討不足と引きの弱さの結果です。

■本厄2021〜後厄2022年の振り返り

RICOH WR-4 GPS1(中古)

Amazon経由で初めて中古品を購入しました。地面の中から発掘されたような満身創痍の外観の中古品でしたが、販売時の「中古品につき、傷や汚れあり。神経質な方には不向き」との製品説明には嘘偽りはなく。。。

幸いなことに液晶に不具合があり、無条件で返品できました。めでたし、めでたし、(この時点では、まだ運が多少残っていた)

納入時(上)/磨いた結果(下)
RICOH WG-M1(中古)

やはり中古品の購入は、店頭にて現品確認するか、品質レベルをランク付けや写真で事前確認可能な、信頼のじゃんぱら通販に限ります。

とても程度のいい中古品でしたが、今回は完全に仕様選定ミスです。ワイド側に思いっきり振ったレンズ特性で、動画撮影を主体としたアクションカメラを、スナップ撮影に使うのは無理でした。使いにくいったらありゃしない。

持っていても値が下がるだけなのでじゃんぱらに売却し、このことは無かったことにしました。(購入価格¥9,480に対し¥3,500を回収)

KODAK PIXPRO WPZ2

アウトドアでの使用を想定し、防水/防塵/耐衝撃を最優先に、それでもってご予算2万円以内で検討した結果です。

手持ちのビックカメラポイントを使い、新品で15,016円にて購入しました。

使いかっても、Webでの使用を想定した画質も全く問題はなかったのですが、最大の問題は液晶の明るさが足りず、直射日光下の屋外では液晶が見えず、構図が決められないということ。屋外向けカメラとして、これはとってもストレスになります。

KODAKさんに相談したところ、液晶面に反射防止にフィルムを貼ると多少改善するとのことでしたが、ご指摘の通り改善レベルは多少でした。

対策は、「心の目で構図を想像し、数打てば当たる様に複数枚撮影し、帰宅後に使える写真を選ぶ」でした。さすがにこれは耐えられないので、最近はiPhone12で撮影したり、結局2006年製造のLUMIX DMC-LX2を持ち出したり。。。(16年前の製品であるLimixには、直射日光下で液晶が見える様、照度を上げる機能がついている、さすが日本製だ!)

■後厄明け2023にリベンジ

なんかまた運気が上がってきたみたいです。

カメラのキタムラにてKODAK PIXPRO WPZ2を売却

ネットで買取上限価格を調べてみたら、なんと9,000円。下取りの場合は10%増しなので9,900円が上限です。もちろん上限は新品同様の場合なのは十分承知です。さて、査定はいくらになるんでしょう?

査定結果は下取りで8,100円。レンズ内に埃が入っているとのことで減額されてますが、1年以上使用し上限の8割以上なら上出来です。

注)2021年10月ビックカメラでの販売価格(税込)は18,760円、これがなんと現在の販売価格は24,850円で「お安くなりました」のコメント付き。1年ちょっとの間で大きく値上がりした様です。この影響で買取価格も上がっていると思われます。厄年が明けて運気が上がり始めている。

カメラのキタムラにて、中古のPanasonic Lumix GF3(2011年製、中古品)を購入

コンデジは2006年製造のLUMIX DMC-LX2があり、でっかい一眼レフは2005年製造のNikon D50が現役なので、ここはお初の「ミラーレス一眼で、持ち運び容易なコンパクトなもの」としましょう。

Lumix DMC-GF3は10年以上前の製品ですが、見た目は綺麗で、オプションのケースを含めて付属品も全付き、レンズもパンケーキスタイル14mm単焦点と14〜42mmズームが付いてます。なお規格はマイクロフォーサーズなので、35mm換算で言うと28mm相当の単焦点と28〜84mm相当のズームレンズ付きです。

これって、綾瀬はるかさんがCMに出ていたカメラですね。

問題は「液晶画面に大スレあり」。店員さんにお願いして現品確認させてもらった結果;

  • 液晶カバーのアクリル板が削れた様子は全くないが、かなり広い範囲が原因不明の変色がある(くすんでいる部分とそうではない部分、どちらが正常なんか判別できない)
  • 液晶表示自体は問題ない(液晶がONになると全く気にならない、液晶自体は正常)
何かの写り込みではなく、明らかに液晶部分の光沢が違っている。スレ傷ではない。
液晶画面をONすると全くわからない。

店内にて暫く思案した結果;

  • 値段も¥22,600で、中古でも結構高値取引されているレンズも2本付いている。
  • 使用時(液晶ON時)は全く問題ないので、気にしなければ気にならない。
  • 対策案1:ノングレアのくすんだ液晶保護フィルムを貼れば、目立たなくなるかも?
  • 対策案2:最後の手段として、アクリル用の研磨剤で磨くと綺麗になるかも?

ということで購入決定です。マイナカード関係でもらったnanacoポイントが11,956円分あったので、下取り分の8,100円と合わせて、支払いは2,544円で収まりました。

厄年が明けて、間違いなく運気が上がってきた

自宅に持ち帰り、液晶保護フィルムを貼る前処理として、アルコールで吹き上げた結果、なんと問題の「液晶画面に大スレあり」が全て完全に消えました。たぶん前のユーザさんが貼っていた保護フィルムの質が悪く粘着剤が残っていたか、何か変なコーティングを中途半端に行ったのか・・・

キレイ、キレイ!
2006年製造のLUMIX DMC-LX2と比べてみる

レンズのガワの大きさではなく、光が入るレンズ部分に着目すると、なんとなく2006年製造のコンデジLUMIX DMC-LX2のレンズの方が、LEICAマークもついていて立派な気がする。気のせいか?

■ミラーレス一眼入門

構図を決めてシャッターを押せば、あとはカメラにお任せでOK・・・ではもったいないので、ここはちょっと勉強してみます。

ミラーレスと普通の一眼レフの違い
  • ファインダーにレンズを通した画像(光)を送るためのミラーがない
  • ミラー機構がないので、ボディーを小型化できる
  • ファインダーの代わりに、液晶画面に電気的に再生した画像を表示
ミラーレス一眼とコンデジの違い
  • 同じ規格の範囲でレンズが交換できる

無条件に「コンデジよりミラーレス一眼の方が画質がいい」のではない点に要注意

撮像素子のサイズ
  • フルサイズ(35mm):高級機であり、Kanatecには買えないし使いこなせない
  • APS-C:我が家の2005年製造のNikon D50(現役)
  • 4/3サイズ:今回購入したLumix DMC-GF3(2011年製、中古品)、パナソニックとオリンパスが提唱する「マイクロフォーサーズ」という規格。
  • 1/1.7サイズ:(参考)我が家のコンデジLUMIX DMC-LX2は1/1.65

撮像素子機のサイズで言うと、今回購入したLumix DMC-GF3は、N50(APS-C)とコンデジLUMIX DMC-LX2(1/1.7)の間になります。

レンズマウントの規格

同じメーカーでも複数のマウントタイプがあったりするのでややこしい。これはボディーに合わせるしかないので、レンズ購入の機会があったら調べましょう。

絞りとシャッター速度

これはミラーレス一眼に限った話ではなく、コンデジでも設定できるのですが、設定根拠もよくわからず、オート設定で十分OKなので、見て見ぬふりをしてました。せっかくなので勉強してみましょう。

この図と以下の解説は、カメラ用の光学フィルタのメーカー「Kenko Tokina」の解説資料からの転用です。とてもわかりやすいので紹介させていただきました。

絞りとは、レンズから入る光の量を調整する部分です。穴の大きさを変えることで光の量を調整します。絞りの大きさの違いにより、取り込む光の量を数値化したものがF値(絞り値)です。F値はF1.4、F2、F2.8、・・・と基準の値が決まっています。F値を大きくすると光の量が少なくなり、F値を小さくすると光の量が多くなります。例えばF1.4からF2に絞りを変えると光の量は半分になります。また絞りはピントの合う範囲(写真のぼけ具合)にも影響します。F値が小さいほど背景を大きくぼかすことができます
シャッター速度とは、カメラのシャッターが開いている時間のことです。シャッターが開いている間、イメージセンサーに光が当たり写真が撮れます。シャッター速度が遅いほどセンサーに入る光は多くなります。例えば、シャッター速度1/60秒から1/30秒にすると、光の量は2倍になります。またシャッター速度を遅くすると、動く被写体の姿をぶらして表現できます
レンズの焦点距離
レンズは焦点距離の違いから、極端に画角の広い14~20mmの「超広角域」、24~35mmの「広角域」、人間の眼に最も近い45~70mmの「標準域」、標準以上300mmまでの「望遠域」、さらにそれ以上の「超望遠域」まで5グループに分けられます。(Panasonic解説資料より)

なお実際は、APS-Cのカメラの場合は35mm向けレンズの約1.5倍、マイクロフォーサーズの場合は約2倍の焦点距離に相当します。今回購入したLumix GF3には単焦点14mmとズーム14〜42mmが付いていますので、35mm換算で言うと単焦点28mm(広角域)とズーム28〜84mm(広角〜標準域+α)になります。人間の目は50mm相当と言われますので、それに近い領域をカバーする感じです。

望遠撮影したいときは、Nikon D50の18〜200mmズーム(APS-Cなので27〜300mm相当)があるので、うまく使い分けましょう。

レンズの明るさ
F値はレンズの明るさをあらわし、絞りを開放にした状態の明るさをそのレンズのF値とします。F値が小さいほど明るいレンズです。明るいレンズほどさまざまな条件下で撮影の自由度が高くなります。
たとえば焦点距離50mmでレンズ口径が17.8mmであれば、「焦点距離÷レンズ口径」で、F値は2.8です。(Panasonic解説資料より)

Lumix DMC-GF3に添付されたレンズは;

  • 単焦点14mm :F2.5
  • ズーム14〜42mm :F3.5〜5.6

なので、同じ14mmのワイド端で使用する場合、画角は同じでも、単焦点14mmの方が明るいレンズです。

  • Nikon D50のズームレンズ(18〜200mm)はF3.5〜6.3なので、ワイド端の明るさではLumix DMC-GF3の単焦点14mmレンズの方が上。
  • コンデジDMC-LX2の光学4倍ズームは、6.3-25.2mm (35mm換算: 28mm~112mm)でF2.8〜4.9と、ワイド端の明るさではミラーレスLumix DMC-GF3の単焦点14mmレンズに匹敵する。
  • もちろん撮像素子のサイズがそれぞれ違うので、その差はあるはず。
その他いろいろな知識は、Panasonicのデジタルカメラ講座で

Panasonicの「デジタルカメラ講座」がとてもよくできたコンテンツです。無料でこれだけの内容を勉強できるのはとても素晴らしい。

■画質評価

入門編の事前勉強はこのくらいにして、脂肪燃焼のために外に出かけましょう。参照用のため、Nikon D50、LUMIX DMC-LX2及びLumix DMC-GF3での比較撮影をしてみます。全ての撮影とも、カメラの設定は以下の通りです。

  • シーン設定は風景とし、絞りやシャッター速度は全てオート
  • 人間は、構図とズーム倍率を設定してシャッターを押すだけ
  • 各写真の拡大表示は、Web利用を想定して全て幅1024ピクセルにリサイズ
晴天の屋外(コンデジDMC-LX2とミラーレス一眼GF3の比較)
コンデジ/ワイド端
ミラーレス一眼/ワイド端
コンデジ/テレ端
ミラーレス一眼/テレ端
コンデジ/テレ端
ミラーレス一眼/テレ端
コンデジ/逆光
ミラーレス一眼/逆光
夕刻の屋外(D50とミラーレス一眼Lumix DMC-GF3の比較)
D50/ワイド端
ミラーレス一眼/ワイド端
外光+蛍光灯の室内(コンデジDMC-LX2とミラーレス一眼GF3の比較)
  • コンデジDMC-LX2はワイド端で撮影
  • ミラーレスLumix DMC-GF3のレンズは単焦点14mmで撮影
  • 撮影設定は双方とも、アスペクト比16:9で記録形式JPEG最高画質
コンデジ/ワイド端
ミラーレス一眼/単焦点14mm
コンデジ/画像拡大
ミラーレス一眼/画像拡大
  • ワイト端は双方とも35mm換算で焦点距離は28mm相当で同じだが、若干ミラーレスの方が画角が広い。
  • ミラーレスの方の撮影シーン設定が風景のままだった影響か、ピントのシャープさはコンデジの方が高い感じ。
ファイル情報(左:コンデジ/右:ミーラーレス)
  • ファイルサイズはコンデジ1.5MBに対し、ミラーレスは1.7MB
  • 画素数で言うと、コンデジは1020万画素、ミラーレスは1210万画素(注:16:9で撮影しているので、使用画素数はこれより少ない)
  • 気になるのは仕上がりの画像ファイルの画素数で、コンデジは4224×2376、ミラーレスは4000×2248で、ミラーレスの方が若干小さめ
  • 露出時間はコンデジが1/10、ミラーレスが1/60。レンズの明るさは大差ないので、ミラーレスの方が絞りを開いていた状態の様。よって被写体のピントが甘くなっているのか?
  • オートで撮影する場合は、シーン設定を正確にする必要あり

■まとめ

古いデジカメもまだまだ使える

ミラーレス一眼の方は使いこなせてないで、まだ改善の余地はありそうだが、現時点でのまとめ。

スナップ撮影して、ブログ用のサイズにしてしまうと、正直言って手持ちのコンデジとミラーレス一眼の画質の差はわからない。「猫に小判、馬の耳に念仏、豚に真珠、、、」昔の人は良いことを言ったものです。

ブログ用途なら10数年前のデジカメもまだまだ使えるので、長く使用することや将来売却することを想定するなら、「ミドルレンジ」位の機種選定がいいようです。長く使えることで余計な買い替え頻度が下がり、結果的にコスパが良さそうです。2021本厄〜2022後厄の期間はまさに「安物買いの銭失い」で、昔の人はやはり素晴らしいことを言いました。

それにやはりデジカメとはいえカメラは光学機器、画素数のみに着目せず、レンズ特性に注目して機種選定が必要と再認識しました。もちろん大事なのは撮影知識と技術。。。きちんと勉強します!

カメラのキタムラ、好きかも?

最近「安田顕さんが路地裏でカツアゲするCM」をよく見ますが、カメラ用品に加えスマホや腕時計の中古売買も積極展開中のようです。小田原市内にも3店舗あり、今回久しぶりに訪問してみました。(=多分16年ぶりくらい)

  • 小田原・飯泉店 :カメラ用品の中古の品揃えが豊富。スマホや腕時計の中古の扱いはない様子。2005年にNikon D50を購入したお店はここ。(=勤務先の社販キャンペーンで当たった、10万円分のギフト券を活用)
  • 小田原・富水店 :カメラ用品の中古の品揃えは少ない。2006年にLumix DMC-LX2を購入したお店はここ。(飯泉店より値引きが良かったと記憶)
  • 小田原・ダイナシティー店 :ダイナシティ・ウエスト1Fのテナントで狭い店なので、今回は未訪問。2005年にNikon D50セットのWズームレンズを下取りに出し、現在使用する高倍率ズームレンズを買ったのはこの店。(=外出先でのレンズ交換は埃が入りそうなので、レンズを1本にまとめたかった)

Amazonが世にはびこる前の2000年代は、当たり前の様にカメラ用品はカメラ屋さんで買ってました。今、新品のカメラ用品は通販購入することが多いので、新品用品の品揃えはあまり気にならず、中古品の扱い量が多い飯泉店は自宅からも近くとても便利。今回も中古のスカイライトフィルタを¥220で追加調達できました。

(終わり)