小田原の謎(3):謎の地名

Kanatec本社ビル近くに、謎の地名が書かれたプレートが取り付けられたNTTの電柱があります。

電柱のプレートに書かれているのは、電線の系統接続先を示す地名だと思うのですが、「新開地」とか「初音」とか聞いたことがない地名です。さて、どこでしょう?

小田原の謎(2)でも書きましたが、バス停や交差点名のほか、電柱に示される系統先の地名は、設置当時のままを残す貴重な情報源です。

「新開地」を示す電柱
「初音」を示す電柱

■調査結果

ご近所に、色っぽい場所が2箇所あったんですね。20年以上住んでいて、全く知りませんでした。

新開地は、川崎 長太郎の小説(=「筋」違いなので、作者名も小説タイトルすら知らない)で有名な「抹香町」のこと、初音は「初音遊郭」のことでした。詳しくはこちらの方のレポートをご覧ください。

戦後暫く存在していた抹香町は、今でも雰囲気のある家並みがまだ残ってます。

今も住んでいる方がいるので、ちょっとわかりにくく紹介。
他の住居とは作りが違うので、歴史的建造物だと思います。

残念ながら、初音の方は何の痕跡もないですが、渋取川の暗渠で囲まれた細長いエリアと、小さな祠が当時の町割を示す痕跡かもしれません。

新しく道も出来、川も暗渠になってしまい、小さな祠以外は痕跡なし。

そういえば、引っ越してきた20年ほど前には、初音新地の入り口とされる場所に交番がありました。(この手の区画の入り口に交番があるのは、よくあるケースのようです)

さすが小田原、奥が深い町です。