スマホ用無料カーナビアプリの比較

箱根・大湧谷のライブ映像

環境省生物多様性センターのWEBサイトにて、箱根・大涌谷の1時間毎の様子が確認出来ます。テレビ映像でよく出てくる、蒸気をモクモク吹き出している温泉施設は、このカメラアングルのもう少し左だと思います。kanatecが小田原に引っ越して来た翌年2001年6月から10月に掛けての箱根の群発地震&地殻変動と、今回のものは、どちらの規模が大きいのでしょうか?2001年の時も、現在の噴火警戒レベルでいうと2(火口周辺規制)相当のようですが、観測体制の整備や、昨年発生した御岳山での噴火被害もあり、今回は特に騒ぎが大きくなっているように見えますが・・・。(Ref. 箱根山の噴火警戒レベル – 気象庁)

kanaket本社から大湧谷までの直線距離は約13km、1986年に噴火した伊豆大島三原山は約62km、1993年に海底噴火した伊東沖手石海丘は約30km、そして今から300年程前の1707年に噴火した富士山の宝永火口は約40kmです。宝永火口迄の40kmという距離は、小田原から東戸塚くらいの距離であり、近いのか安全な距離なのか・・・。今朝も朝から報道のヘリが箱根方面に向かって飛んでいきました。

スマホ用無料カーナビアプリの比較

■ 目的

現在自車のインダッシュに付いているクラリオンのカーナビNX208は、導入当時は新技術であるSSD式であり、将来の地図情報の更新頻度や、ファームウェアの更新等による機能追加に期待していました。ところが、「2012年9月のデータを持って地図情報や有料道路料金の更新終了」となってしまいました。NX208は2008年発売モデルとは言え、ちょっと最新の地図データの更新サポートの終了が早すぎません?納得がいかないのでクラリオンのサポートの確認したところ、「地図データの更新サポートの期間は、製品の発売から5年間」だそうです。2012年時点の地図情報を翌年2013年に発売しているので、おっしゃる通りですね。ただし、最終の地図情報の内容は1年遅れでの発売なので、実質的なサポート期間は4年になります。以前使用しているパナソニックのポータブルCDナビと比べても、ルート検索がイマイチおバカさんであり、クラリオンのカーナビ(が付いている車)は二度と買わないことにしましょう。

■ 対策の検討

インダッシュ式なので、自分で交換するのも少々面倒だし、自車もすでに6年落ちであと何年乗るか分からないのに、新しいナビに付け替えるのもモッタイナイ感じです。最近は地図情報の更新と同じくらいの価格で、正体不明の格安ナビも売っており、取り付けもダッシュボードに両面テープか吸盤で止めるだけで簡単ですが、これがいつもダッシュボードに乗っているのは邪魔ですし、もちろん数年すれば地図情報が古くなってくるので、地図の更新や本体の買い替えも必要になります。・・・だったら、オンラインの最新の地図を参照可能で、必要なときにだけダッシュボード上に設置出来るスマホ・カーナビにしようとした次第です。

■ 選定条件

この7年程の間に新しく開通した道や目的地でなければ、現状古い地図情報のカーナビでOKなので・・・

  • スマホ用カーナビアプリ本体は無料、月額費用ももちろん無し、狭い画面なので広告表示は無し
  • 一方通行、右左折禁止等の基本的な交通ルールを守るのは当然で、ルート最短化のために狭い路地などを使わない
  • リルート、音声案内、目的地検索等、カーナビとしての基本機能を満足
  • データ通信量が少ないこと、可能ならオフライン地図をダウンロード可能なこと
  • 地図データの更新が早いこと(圏央道海老名JCT以南や首都高中央環状大橋JCT以南の開通を反映とか)
  • VICS等の渋滞情報を表示可能なこと

・・・こんなところでしょうか?

■ 評価候補アプリ

  • iOS標準アプリ マップ
  • Yahooカーナビ
  • Google Maps
  • Map Fan+(ただし無料利用の範囲)
  • Navitimeドライブサポーター(ただし無料利用の範囲)

・・・こんなところでしょうか?

■ 評価結果

(1)ルート検索結果

  
(左よりiOSマップ、Yahooカーナビ、Google Maps)

 
(左よりMap Fan+、Navitimeドライブサポーター)

ご近所のファミマから小田原駅東通りのセブンイレブン迄、ルート検索してみました。【交通規制への対応】右折禁止とか一方通行があるルートですが、さすがに全てのアプリとも、交通規制は正しく認識していました。【狭い路地へのルート案内】知らない土地ではあまり入り込みたくないような、住宅街の狭い路地や山道などを、最短距離検索する際に利用するかどうかの確認です。結果はiOSマップ、Google Maps及びMap Fan+が、車両同士のすれ違いが出来ないような狭い住宅街の路地を、推奨ルートとして提示しています。

(2)地図情報の更新状況

(左よりiOSマップ、Yahooカーナビ、Google Maps)


(左よりMap Fan+、Navitimeドライブサポーター)

3/8の圏央道 寒川北IC- 海老名JCT開通から1ヶ月以上経過した4/19時点での、地図の更新状況を確認してみました。この結果、iOSマップとGoogle Mapsはまだ地図の更新が出来てませんでした。首都高中央環状の大橋JCT以南の更新状況も同じ結果でした。

(3)通信データ量

ご近所のファミマから小田原市内の西友迄の約1km、自転車で10分程走行した際の、各アプリのデータ通信量を計測してみました。この間は無料WiFiは無く、全てLTEでの通信になります。

iOSマップ0.5MB
Yahooカーナビ0.4MB
Google Maps1.5MB
Map Fan+0.2MB
Navitimeドライブサポーター4.3MB

Kanatecの場合、docomoのデータSパック(2GB)のため、ナビで使用するデータ量があまり多いとパンクしてしまうので困ります。Navitimeドライブサポーターのデータ量はとても多い感じで、もし1kmあたり4.3MBとすると、200kmちょっとで1GB近くになってしまう可能性がありそうです。地図をキャッシュしておければデータ通信量の削減が出来るのですが、Google Mapsは日本国内は非対応、Map Fan+は有料サービス等、全アプリともダメみたいです。

(4)ナビ機能他

Navitimeドライブサポーターについては、無料版だと音声ナビが使えませんし、有料サービス紹介のポップアップが結構ウザイです。これは結構なマイナスポイントですね。目的地の住所検索は一番使いやすそうなので、残念です。

■ 評価まとめ

アプリルート検索
交通規制対応
地図更新データ
通信量
その他
ナビ機能
総合評価
iOSマップ×7
Yahooカーナビ12
Google Maps×5
Map Fan+10
Navitimeドライブサポーター××6

(評価方法:○=+3、△=+1、×=0)以上より、Yahooカーナビをメインに、Map Fan+をサブとして使用してみたいと思います。

■車両への取り付け

使用する時だけ簡単に取り付け出来、後片付けも簡単な、吸盤式のホルダーを使います。上海問屋なら千円以内で調達できます。シガーソケットからLightningで電源供給出来るアダプターを持っているので、電源の心配はありません。

■実践での評価結果

(1)Yahooカーナビ

片道約30kmちょっと、小田原から茅ヶ崎まで往復してみました。ルート概要は以下の通りです。

  • 往路:西湘バイパス小田原IC→R134→新湘南バイパス茅ヶ崎海岸IC→〃藤沢IC→一般道
  • 復路:一般道→新湘南バイパス高架下→銀河大橋→一般道→西湘南バイパス→〃小田原IC

走行時間は、往路は約40分、復路は約1時間です。それにしても、R134と西湘バイパスの接続部分の完全2車線化は効果ありますね。日曜の昼前で全く渋滞無しでした。日曜夕方の状況をGoogle mapの渋滞情報で確認してみましょう。さて、肝心のYahooカーナビアプリの様子ですが、音声案内や交差点での右左折等のナビ、更にコースから外れた際のリルート等の基本的なナビ機能は問題無しです。また新湘南バイパスの高架下で、ほとんど空が見えない状態でも、自車位置がずれることもありませんでした。その他、気づき事項は以下の通りです。

  • ルート検索には、「おまかせ/高速優先/一般道優先」の3パターンがあり、今回のケースでは「おまかせ」は一般道を優先
  • 新湘南バイパスのように、高速高架下に一般道がある場合、走行中の車速で高速と一般道どちらを走行しているかは区別出来ない(案内ルート側を走行していると判断)
  • 一番の問題、復路の西湘南バイパス手前で、地図が表示されなくなってしまった・・・背景の地図の一部が表示されなくなってしまったため、経路表示に切り替えた時点で地図が表示されず、案内画面に戻してもダメな状況

地図が表示されていない状態ですが、自車位置の測位や音声案内を含めてナビ機能は正常に動いています。背景の地図だけ表示されません。この状態で西湘バイパスの高速区間に入ると、高速走行時用の表示が正常に行われます。

この状態は、アプリを再起動しても復旧せず、最終的にiPhoneを再起動することで復旧しました。この部分は、今後のアップデートに期待しましょう。なお、往復約60kmちょっと、走行時間は2時間弱で、データ通信量は約9MB弱と行った感じです。単純計算すると1kmあたり約140KBになりますが、地図表示が不要な高速区間が長かったことや、後半で地図表示が消えてしまったこともあるので、あまり意味の無い数字ですが、たまに使う程度なら、データ通信量の上限2GB/月は気にしなくていいみたいです。

(2)Map Fan+

(近日実験予定)