スマホ乗り換え作戦(幕間の余談 2)

UQモバイルに乗り換える前に、auの5G状況を調査してみましょう。

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■エリアの確認

(1)足柄平野

足柄平野 auの5Gエリア図

2022年5月時点、足柄平野の南部に5Gエリアがわずかに広がっています。

ここでオレンジ色のエリアは「5G NR(New Radio)化」というもので、4Gの電波の周波数帯を5Gで利用しています。 既存の4G設備を使えるのがNR化のメリットですが、速度は4Gと変わらないという、「なんちゃって5Gエリア」になります。

ピンク色のエリアが「リアルガチ5G Sub6エリア」で、酒匂橋の周辺のみです。この辺を拡大すると以下の通りです。なお、「スーパーリアルガチ5G ミリ波エリア」は、ご近所にはまだないようです。

(2)リアルガチ5G Sub6エリア 酒匂橋周辺

トヨタのディーラー付近の5G Sub6エリア図(ピンク色)

小田原市の山王橋から酒匂橋一帯のエリア図を確認してみます。Kanatec本社は、なんちゃって5G NR化エリアとLTEの境目くらいで、iPhoneの液晶表示を見ると4Gで繋がっています。

リアルガチ5G Sub6のピンク色エリアは酒匂橋の西端周辺で、ちょうどここにはトヨタのディーラーがあり、「大人の事情」で優先的に整備されている感じです。

(3)大人の事情が著しい裾野市の様子

ウーブンシティー周辺のSub6エリア(ピンク色)

箱根周辺を見渡してみると、「大人の事情」がとても著しい地域である裾野のウーブンシティー建設予定地に、リアルガチ5G Sub6エリアが広がります。この「大人の事情」を経済観点でもう少し調べてみると、トヨタ自動車は京セラに続き、KDDIの所有株式数はNo.3のようです。(2022年3月時点)

そういえばトヨタのディーラー内でauを扱ってたりしますね。トヨタ店内デモ時の5G受信状況や通信速度に騙されてはいけないようです。

■Speedtest

UQモバイルとの回線速度の差の確認のため、au回線の状態で簡単にSpeedTestを実施して、データ収集しておきましょう。

Kanatecの机の上

隠しコマンドってわけでもないのですが、接続しているバンドを確認する手順は;

  1. 電話アプリの “キーパッド” より『*3001#12345#*』をダイヤルします。
  2. Field Testより『Serving Cell Info』をタップします。
  3. Serving Cell Infoより “Freq Band Indicator” を確認します。

4G LTE Band3で繋がっているようです。プラチナバンドBand18/26(800MHz)ではないんですね。昼間の回線速度も下りが30Mbps台なので、まずまずそれなり。

時間を変え、別なタイミングで再度接続しているバンドを確認してみると、4G LTE Band18(プラチナバンド)だったり、時々5Gを掴むこともあります。

5Gエリア

4G/5Gエリアの境目にある自宅から、酒匂橋西側の足柄平野唯一のリアルガチ5G(Sub6エリア)に向かう途中、何箇所か調査してみました。

東町一丁目付近

地面高さだと4Gでの受信です。

東町3丁目付近

地面高さで5G受信が可能になりました。エリア図だとこの辺りはなんちゃって5G(NR化)エリアです。

この辺りからリアルガチ5G(Sub6)エリアに入ります。

テスト失敗

酒匂橋西側、トヨタの裏(北)側です。エリア図だとこの辺はリアルガチ5G(Sub6)で、スマホ液晶でも5G受信であることがわかりますが、回線速度が遅すぎSpeedTestが終了しません。

周辺を観察しても、携帯基地局らしきアンテナは見当たりませんが、建物のシェードに入っているのでしょうか?

au 5G(Sub6)

国道1号線のトヨタの店頭まで移動して再テストしたところ、下り132Mbpsでリアルガチ5G(Sub6)的な結果が得られました。ただしご近所浜町郵便局裏の楽天モバイル5G(Sub6)の速度と比較すると、今一つのようです。(測定時間帯の差とか、ユーザ数の差とかの影響でしょうか)

(参照用)楽天モバイル5G(Sub6)

■まとめ

まとめって言えるほどの情報はないのですが;(2022年5月時点)

  • 足柄平野でauのリアルガチ5G(Sub6)受信可能なのは、酒匂橋西側のトヨタ周辺のみ。
  • Kanatec本社では、auなんちゃって5G(NR化)も受信できない。
  • 東町3丁目位まで行くと、auなんちゃって5G(NR化)の受信が可能。ただし速度はあまり期待できない。

こんな感じです。