小田原の謎(1):飯田岡周辺の飛び地群

小田原市北部の南足柄市との境界付近は、町丁の境界線が複雑で飛び地が多数あります。

多分これは、狩川の流路変更や新田開発が関係している感じ。
とはいえ清水新田や穴部新田が、西部の山中に飛び地しているのも不思議であり、さらに県道74号線沿いの南足柄市との境も、飯田岡〜相模沼田付近は複雑。

調査の価値ありそう。

■考察

この辺りは、狩川に仙了川が合流するあたりで、今も田圃が多く、そこに住宅街ができている感じの場所。
柳新田、清水新田並びに穴部新田との町名を見ると、河川改修とか湿地の土地改良で新田開発した土地と思われます。

この新田開発でできた新しい町丁が、元からある飯田岡などを分断したために飛び地なったと思われます。
このほかに、新屋と小台の虫食い状態は、新田開発の他に土地の所有権の絡みがあったのかもしれません。

一つ疑問なのは、府川の東寄りの山の中に、清水新田や穴部新田の飛び地があること。新田開発したのと同じ時期又は同じ人物が、山野を開墾し、入会地として陣取り合戦をした結果なのか?

今この辺りは、おだわら諏訪の原公園とその南東に広がる山谷です。