駅伝レース本体は第100回記念大会のようですが、Kanatecによる箱根駅伝の中継見学は2024年で22周年となります。いまいち切りの悪い数字ですが、2022年の20周年記念とその前後の年は大迷惑な某隣国発の新型ウィルスのために中止となり、久しぶりに今年はどうしようか思案中です。
それにしても、箱根駅伝の歴史の1/5以上の長きに渡り、テレビの移動中継だけに着目し続けてきたとは素晴らしい!(自画自賛)
Ref. 箱根駅伝の中継 22周年記念 :過去の歴史はこちらをご覧ください。
▪️大迷惑な某隣国発の新型ウィルスの状況確認
神奈川県衛生研究所が毎週公表している「2023年(令和5年)週報及び当該週に流行した感染症の発生状況」に新型コロナ患者数の定点観測データが公表されています。全数把握から定点観測に変わった5月以降〜最新の12/18までのデータを見てみましょう。
- バイト先の同僚が次々と倒れていった夏の感染爆発時期からは大きく減少しているが、11月以降若干の増加傾向が見られる。
- 混雑と人の移動が多い年末〜年始の後に急増する傾向があるので、まだ油断できない。
- 小田原は県内で見た場合、若干感染者数が多い。
- 比較可能なのかわからないが、インフルエンザ患者の定点報告数は新型コロナの8倍程度で推移。
- Kanatecは10月にインフルエンザ・ワクチンを、12月に新型コロナ・ワクチンを接種しており、現状は最強レベル(のはず)。
「日テレのオンエアに映る」ことを諦めれば混雑も回避でき、屋外イベントなのでなんとか身の安全を確保できそう。
▪️そうだ、リハ中の移動中継車を見ればいいんだ!
2007年の箱根駅伝の中継の際、当時の小田原中継所(本町の旧メガネスーパー本社ビル)他をロケハンの際、リハ中の移動中継車の車列をうまく撮影できました。目的は移動中継車の見学なので、見物客で混み合うレース本番でなくていいんです。これでさらに身の安全が確保できる。
リハ中の移動中継車見学における課題
テレビ中継もインターネットのレース情報もないので、移動中継車の車列の走行位置がわからない。大手町や芦ノ湖のスタート時刻は本番レースと同じとしても、交通規制のない公道を一般車両と共に走るので、通過時刻の予想が難しい。
またこの3年間は全くロケハンをしてないので、いつリハが行われるのかも不明。(昔と比べると、走行回数が減って本番当日に近づいている傾向)
唯一の情報源は、移動中継車とともに上空を飛行し、空撮(と電波の中継?を)するヘリで車列接近がわかること。過去の経験上、ベランダに出て観察すれば往路なら親木橋辺り、復路なら鈴廣の中継所上空のヘリの音が聞こえる。距離にして3〜4km位か?
交通規制のされていない一般道の平均速度を30kmとすると、6〜8分ほどで通過する見込みだが、Kanatec本社から国道1号線までこの時間内に移動し撮影準備するのは厳しい。
せめて往路なら二宮とか大磯ぐらい、復路なら大平台か宮の下の通過タイミングが知りたい。
▪️ヘリの位置を知る方法
FlightRader 24
「フライトレーダ24の取説」の解説によると、警察や消防のヘリのほかマスコミのヘリも追うことができるらしい。駅伝コースに沿って一般道を走行する中継車上空を低速で飛ぶヘリなので識別するのは可能。
左のキャプチャは12/30 10:30時点のもので、それらしいヘリは飛んでなさそう。ただ、東京から神奈川エリアで、この時間ヘリが1〜2機しか飛んでないように見えるので、すべてのヘリが追跡されてるのか不安。
双眼鏡を使った探索
レーダーや人工衛星を使った探索が発達した現代でも、見張り役が見通しの良い場所から双眼鏡で目視確認するのは重要な任務。
Kanatec本社ベランダからは国府津方面の見通しは効かないが、箱根の山は天候が良ければ全域探索可能です。復路限定になりますがこの方法が一番確実そう。ただし箱根時はルートが曲がりくねっているので、ヘリの位置から移動中継車の位置を推定するのは困難だが、見えたら1時間程度で移動中継車が小田原市内に到着するのは確実。
▪️作戦
(1)想定スケジュール
12/30昼前で酒匂橋トヨタの固定カメラの準備がされてないことを確認したので、往路のリハは1/31、復路のリハは1/1と推定。
(2)撮影時材は、スポーツ連写モード動作が高速で、望遠性能がいい一眼レフNikon D50とする。(古いがまだまだ十分使える我が家の最高級デジカメ)
▪️12/31の様子
Tenki.jpの31日04:00発表の天気予報だと、小田原の午前中は雨で、昼くらいから回復。中継のバイクや固定カメラの皆さん、大変そう。
日の出前の芦ノ湖の気温は7℃あるので、積雪や路面凍結の心配はなさそう。
明日1/1の芦ノ湖の天気は晴れ、最低気温は4℃、風も弱そうなので、路面凍結はギリギリセーフか?
GoogleMapsルート案内による通過予想時刻
大手町〜酒匂橋の所要時間は、渋滞なしで3時間11分の予想。(下道で平均時速25km程度で妥当な感じ)
レース本番通り8時に大手町をスタートすると、リハの車列は昼前には小田原を通過する?その時間だと雨が止みそうもない。
もちろん途中で色々調整しながらの走行となれば、小田原通過は遅くなる。やはりヘリの位置を追うことができるかがポイントのよう。
FlightRader 24による追跡開始
09:00時点
大手町〜国道15号〜多摩川六郷橋付近に飛行するヘリはない。
- 羽田空港の離着陸機で混雑する空域なのでヘリは飛ばさない?→沿道の高層ビルを使って電波中継している?
- FlightRader 24は無料アカウントで見ており、1画面の表示される機体数に制限がある?→表示枠に羽田離着陸機が入らないよう、神奈川県中心に見てみる。
大手町から下道で川崎以西に到達するのは、スタートから1.5時間位か?
10:00時点
表示される機体数を減らすため、羽田空港周辺をはずし、神奈川に集中してみたが、未だヘリは確認できず。
12:00時点
箱根駅伝のコース上にはヘリは見当たらず。群馬県や埼玉県を飛んでいるヘリはあるので、ヘリが全く表示されないわけではなさそう。
14:00時点
トヨタ酒匂橋の屋上駐車場にカメラ用の足場が置かれている。右側の足場はスタッフらしき方が位置修正しているので、まだリハの車列は通過してないのか?微かな期待のもと、帰宅後にFlightRader 24を見てみたが、ヘリは飛んでいない。
肝心の12時から14時前までは、我が家の将軍様の随行員として、かまぼこ屋2軒〜中華屋3軒(うち2軒は休み)〜スーパー巡回のお供をしており、この間のヘリの音など状況がよくわからない。
15:00時点
FlightRader 24では未だ該当しそうなヘリは確認できず、本日はここまでとする。明日の作戦は、ベランダから双眼鏡でヘリを偵察するともに、「箱根全山 箱根ウェブカメラ」を使って探索してみよう。
▪️1/1の様子
07:30時点
FlightRader 24によると神奈川県周辺に3機のヘリが確認できるが、軌跡を見る感じ元旦恒例の富士山空撮のためのフライトの様子。今の所箱根路周辺にヘリはいない。
定刻だと8:00に芦ノ湖スタートなので、これに合わせてリハが開始されれば、9時くらいに小田原に到着する可能性がある。それとも1日で往復のリハを行うのか?
08:00時点
FlightRader 24によると、富士山周辺の空撮したらしきヘリが浅草上空で旋回中。大手町周辺にも箱根時にもヘリはいない。ベランダから箱根上空を偵察しても、ヘリの機影やエンジン音はなし。状況把握が一番確実にできそうな鈴廣に行ってみる。
08:30〜09:30時点 往路のリハ開始を確認
08:30時点、鈴廣の往路中継エリアにはアナウンサー席や撮影用の高所作業車の準備が進んでいる。復路側はパイロンで違法駐車を防止しているのみで、特に何も変わった様子はない。
09:00前の段階で、トヨタ酒匂橋店の屋上にカメラ2台準備中。本日が往路のリハであることは間違いなし。
帰宅後09:30にFlightRader 24を確認したところ、それらしいヘリの航跡を確認。高度は1,950ft(600m)、対地速度は20kts(37km/h)で港区上空を旋回中。これで小田原接近を十分余裕を持って予測可能。
ところで明日がテレビ中継本番だが、復路のリハはどうなったのだろう?鈴廣の復路側中継所の準備が始まってないので、中継車が箱根で折り返して今日1日で往復のリハをするようには思えず。
11:00時点
中継ヘリと思われる機体は、保土ヶ谷上空を飛行中。対地速度は25kts(46km/h)。
ふと気になったこと。これまでリハーサルの車列は往路(西行き)しか見たことないような気がする。リハに着目したことはなかったが、遭遇したのはすべて往路なのは偶然?小田原中継所の鈴廣は往路向けに設営〜リハとなるが、往路リハ終了後に復路リハの準備をするのはかなり大変。その後本番往路向けに再設営となるので、設備チェックがやり直しになる。
もしかしてコース全体通しでのリハは往路しか行われないのかも?
12:00時点
FlightRader 24上にてヘリを見失ってしまった。藤沢市内に入ったところまでは確認したが、付近にそれらしきヘリがいない。
記憶では湘南平に日テレの中継基地があったような。。。あそこからなら藤沢〜二宮くらいは見通せるので、中継のヘリは給油のため一旦ヘリポートに戻ったのか?
13:00時点(大失敗!)
13:00時点でもヘリが表示されないため、10分ほど目を離して戻ったら国府津沖にヘリが1機!レーダーを回避するため超低空で侵入してきたのか?それともスティルスか??
やむなくベランダでカメラを構えて待機していると、まもなく(数分程度)ヘリの音が聞こえ、続いて車列が通過していきました。家から国道1号線に向かっていたら間に合わないタイミングでした。
今までの車両編成だと、4輪(2台)、3輪カメラ+2輪アナウンサー(2組)なので、3輪カメラ+2輪アナウンサー(1組)を撮影し損なった様子。
▪️まとめ
混み合うレース本番は見に行く気はないので、今年の第22回箱根駅伝の中継は以上とします。考察を交え今回分かったことをまとめておきます。
- 2024年往路のリハは、1/1の09:00頃に東京を出発し、小田原通過は13:15分くらい。
- コース全体通しのリハは、この往路1回だけの模様。(未確認)
- 辻堂〜二宮間は湘南平の中継所と移動中継車が繋がるためか、ヘリは中継車に伴走しない。12:00前に一度ヘリの機影が消える。
- 国府津に近づくと湘南平の中継所のカバーエリアから外れるためか、中継用のヘリが再び現れて伴走する。ただしこのタイミングで家を出ても、国道1号に出るのは間に合わない。(機影が消えて1時間後を目安に現場待機するしか方法はなさそう。)
- ヘリの航跡を見ると、その間平塚の相模川河川敷で待機している?(相模川河川敷にヘリポートがあるのか?)
▪️1/2 編集後記(来年に向けて)
天候は雨、移動中継車の小田原通過時刻を見計らい、日テレの公式Webサイト、FlightRader 24及びテレビのオンエアを並べて視聴。どうも雨で視界不良(*1)のためヘリは飛ばないらしい。お約束の酒匂橋上空からの空撮もなし。
*1:Kanatec本社から石垣山の麓くらいしか見えないので視程は3〜4km程度。石垣山の中腹に雲がかかっているので雲底高度は150m程度。
ヘリが飛ばせない場合でも、湘南平〜箱根山頂と繋げば移動中継車の電波が繋がる?なお事前に電波が繋がらない場所は確認済みなので、そこは固定カメラ、CMやVTR素材で繋げばいいはず。(電波が繋がりにくそうな凹地の押切橋付近は二宮の定点カメラでカバーするとか・・・)
ただし、箱根の山中はヘリの中継なしで電波が繋がるのか疑問?かつてはコースから見て早川対岸の塔の峰に中継所を配置していたらしいが、今はどうなのか?
平塚の相模川河川敷のヘリ発着場所が判明
平塚の四之宮付近(銀河大橋の上流側)の相模川河川敷に臨時のヘリポートがるようです。ヘリコプターマニアの方のブログサイトで確認できました。
▪️1/3 編集後記(来年に向けて その2)
08:00時点
多少曇ってますが本日の天気は大丈夫そう。新木場の東京ヘリポートから芦ノ湖までヘリが飛んできてます。
10:00時点
レース先頭に付く1号車が大磯付近、レース最後尾が二宮定点カメラを過ぎたあたりで、箱根スタート地点から伴走していたヘリが車列から離脱し、四之宮の相模川河川敷に着陸し、この後FlightRader 24から機影が消えました。
やはり二宮以東は湘南平の中継所でカバーできるようです。
FlightRader 24のプレイバック機能で1/1往路リハのヘリを追ってみた
大手町スタート地点から伴走していたヘリが、02:44 UTC=11:44 日本時間に藤沢市内で車列から離脱し、四之宮の相模川河川敷に着陸し、この後FlightRader 24から機影が消えました。
前述の通り、このヘリは13:00頃には国府津沖で車列に再合流しています。
まとめ(その2)
往路リハを見学する際のタイムランは;
- 悪天候時はヘリは飛ばないし、Kanatecも外出しないので、見学は中止。
- 飛行中のヘリはFlightRader 24で追うことが可能。なお着陸し駐機中はレーダーから消えるが、FlightRader 24のプレイバック機能を使えば、遡って航跡が確認できる。
- ヘリは藤沢付近まで移動中継車に伴奏した後車列から離脱し(想定11:40)、四之宮の相模川河川敷に着陸し待機。
- 約1時間後ヘリは離陸し、国府津付近で移動中継車に再合流。(想定13:00)
- そこからKanatec本社前まで15分程度で到着。
- 湘南平の中継局のカバーエリアは、藤沢市(遊行寺付近?)〜二宮もしくは国府津(前川付近?)か?この間はヘリは伴走しない。(アプリ スーパー地形の見通し判定による推察)
以上、ヘリが藤沢付近で中継車車列から離脱後1時間半程度でKanatec本社前に車列が到着と考えればOKのよう。また車列到着の15分前にヘリが国府津沖でスタンバイする模様。
(おわり)