足柄平野の際(2)

平地から海や山へ変化点である「足柄平野の際(キワ)」のご紹介です。地形の変化点にあるちょっと変わったモノや気になるモノをご紹介します。

第2弾は足柄平野の北半分です。

■いつものように、GoogleMapsの登場

■岩原あたりから、時計回りにご紹介

(1)東海旅客鉄道株式会社 西相模変電所

足柄平野のすべての高圧送電線が集まっている(くらいの規模)。やだらでかい変電所だと思ったら、東電とJR東海の2つの変電所が隣りあっている。ネロンガに知られるとまずいので、場所は秘密。

(2)清左衛門地獄池

なぜ「地獄池」と言う恐ろしい名称なのか?「平成の名水百選」であり、水も綺麗でそれほど深さもなく、恐ろしい感じはしない。

この湧水は、昔、昔、この地域が水不足で農地が荒れていたが、清左衛門という人が水源をさがしにここまで来ると乗っていた馬もろとも地中深く落ちこんでしまいました。そして、そこから勢いよくたくさんの水が湧き出し、村人は飲み水、水田の用水に困らなくなり、それからは土地の人が行って「清左衛門」、「清左衛門」と呼ぶといっそう勢いよく水が湧き出してきたという話が伝わっています。(Ref. 南足柄市Web

穴に落ちた清左衛門さんと馬以外には、あまり地獄感のない言い伝えだ。。。

(個人の仮説)清左衛門と愛馬が落ちたその穴の奥には、村井強衛門(むらいすねえもん)に退治されたはずのネロンガが、しぶとく生き残っていた。(Ref. ピクシブ百科事典)
その後長い時を経て、岩原にできた変電所から膨大な電気エネルギーを得て、ネロンガは巨大化し現代に蘇るのであった。
また別の説では、ネロンガが潜んでいたのは小田原城内の古井戸で、地下トンネルで岩原の変電所や清左衛門地獄池と繋がっているらしい。
やはり、小田原は狙われている。。。
(3)au 謎の5Gエリア
ピンク色が5G Sub6エリア

4Gと5Gの境界エリアらしく接続が安定せず、さほど速いわけでもなさそう。120‰近い激坂を登ってまで行くところではなかった。

余談:激坂度チェック

大雄橋からの全行程
最後の300m

大雄橋の交差点から、目的地の道了尊仁王門下の交差点まで、距離800m/標高差59m。行程前半の0〜500mまでは標高差24m、48‰なので余裕です。(電動Kanatec号の定常登坂能力は、箱根登山鉄道クラスの80‰超)

行程後半の500〜800mは標高差35m、117‰であり、登っていくと壁に見えます。そこをフルサイズのバスで駆け降りていく伊豆箱根バスの運転手さん、半端ではない。

険道74号線 久野坂下からの激坂

(参考)険道74号線 久野坂下からの激坂は、行程330m/標高差40m、127‰。これが電動Kanatec号の瞬間最大登坂能力で、挑戦した際はマスク着用だったため、酸欠で意識を失いそうでした。

(4)文命堤

酒匂川が山間部から平野部に出る治水上の要衝。江戸時代には大岡越前守さまと暴れん坊将軍さまによる大工事が行われました。

詳しくは「酒匂川探検:歴史的な治水技術/プロジェクトZ」をご参照ください。それにしても、河床の洗掘を防ぐ床張ブロックの悲惨な状況を見ると、江戸時代の人々がこの川を治めるのは極めて困難だったでしょうね。

(5)山北鉄道公園
月一で整備運行を実施しています。(日程は決まり次第、山北町役場HP及び山北町観光協会HP新着情報で更新)
ボイラー復元による石炭燃焼ではなく、大型コンプレッサーを2基搭載して、圧縮空気を動力源としています。
運転距離は公園内の現行軌道を12m延長して、動輪2回転分です。(Ref. 山北町観光協会Web

静態展示ですら維持できない自治体が多い中、圧縮空気を動力源とはいえ、毎月動かしているのはすごい。国府津駅同様に、山北駅は、かつての鉄道交通の要衝だったプライドでしょうね。

(6)川西屋酒造店

日曜日は酒蔵はお休みだったので、お酒を直売しているのか分かりませんでしたが、酒蔵の斜め前に「川西屋分店」という酒屋さんがあり、そちらで購入出来ました。

(7)酒匂川自然堤防の痕跡

酒匂川の右岸、南足柄市から開成町にかけて、「○○島」という周囲から一段高くなった地域がいくつかあります。

特にこの金井島にある高台は一段と目立ちます。

(8)瀬戸酒造店
  • 住所 :神奈川県足柄上郡開成町金井島17
  • ホームページ :https://setosyuzo.ashigarigo.com/
  • 酒田錦という銘柄が有名ですが、今回紹介する中で、こちらの酒蔵が一番今風のブランドの日本酒を多く揃えていると思います。

ネットの情報では、一度酒造りをやめていた時期があったそうですが、最近復活し、建物や施設が新しく改装されています。

(9)じゃり線橋

戦後日本の成長を支えた「砂利採取場」が、酒匂川にもいくつかありました。松田町にも、砂利の積み込みを行う川岸から、松田駅まで砂利輸送のための鉄道がありました。その名残が最近できた人道橋「じゃり線橋」だったり、いい感じにカーブした小径だったりします。

詳細は「酒匂川探検 :利水&産業編/松田町の砂利線跡の探検」をご参照ください。

(10)松田庶子一丁目1番地

松田町には、松出惣領(そうりょう)、松田庶子(「そし」と読むらしい)、神山(こうやま)および寄(やどりぎ)という難読地名が4つあります。(っていうか、この4つしか町名がない)

この中で唯一、一丁目1番が存在するのは松田庶子のみだが、今は空き地になっている模様。(電柱や表札に住所表示された情報がなく、特定しにくい)

日本語的には「惣領=本妻の子、跡取りになる子供」で、「庶子=本妻以外の子、跡取りではない子」です。かつてこの地を支配していた松田氏は、主に街の中心から東側を跡取り(惣領)に、西側を跡取り以外(庶子)に分け与え、それが地名として残ったとか。(Ref. 日本実業出版社ブログ、他)

(11)中沢酒造
  • 住所 :神奈川県足柄上郡松田町松田惣領1875
  • ホームページ :https://www.matsumidori.jp/
  • ホームページのURLのとおり、松みどりという銘柄が有名です。

今回ご紹介する5箇所の酒蔵のうち最も交通の便がよく、小田急新松田駅またはJR松田駅から徒歩ですぐです。売店は、立派な酒蔵の道を挟んだ反対側にあります。

(12)ビオトピア(me-byo valley BIOTOPIA)

ビオトピアになる前は、コーヒー通販のブルックスのオフィスで、その前は第一生命の本社ビル。個人的には第一生命の本社ビルがこんなところに出来たことがとても興味深い。

詳しくは「ご近所の世界遺産(2)」をご参照ください。

(13)相模金子駅

秘境駅ではありません。周辺には普通に住宅が建ってます。それにしても、とてもシンプルな駅舎です。

(14)井上酒造
  • 住所 :神奈川県足柄上郡大井町上大井552
  • ホームページ :https://www.hakoneyama.co.jp/
  • ホームページのURLのとおり、箱根山という銘柄が有名です。

御殿場線の上大井駅から、こちら井上酒造と次の石井酒造がお散歩圏内なので、のんびり田舎の街歩きしながら訪問するのがいいかもしません。

個人的には、酒匂堰が流れる様子や、蔵などの古い建物が残っている雰囲気のいいこのエリアが、とても気に入ってます。

(15)石井醸造
  • 住所 :神奈川県足柄上郡大井町上大井954
  • ホームページ :https://ishiijozo.com/
  • 日本酒では曽我の誉という銘柄が有名ですが、曽我の梅林に近いという場所柄もあり、梅酒にも力を入れています。

水色の壁の事務所の建物は関東大震災の後に建て直したものだそうで、たぶん築100年位でしょう。またこれでもかと言う程、厳重に支線を張って耐震補強/強風対策した煙突が特徴的でした。

■お知らせ

今回のレポートは、一部を除きこれまでの調査内容や撮影写真を再編集したものです。場所によっては、訪問から1年以上経過したところもあります。