工事担任者への道

■振り返り(1)

 [2019/08/23] 第二種電気工事士試験 なんとか無事に合格しました

今年8月に、無事第二種電気工事士の免状を取得しました。元々我が家の電気工事を合法的に行う目的なので、第一種電気工事士の資格は不要というか不可能(*1)のため、これでミッション・コンプリートです。

*1:第一種電気工事士は、たとえ試験に合格したとしても、実務経験が5年無いと免状がもらえませんので・・・。

これで我が家の電気工事を、法外な出張技術料を払って電気工事屋さんに依頼する必要がなくなりました。

免状取得後、懸案であったキッチンの設置後20年近く経過した天井取り付け蛍光灯のLED化も難なく完了し、受験料、テキスト代及び免状交付手数料は既に回収です。

■振り返り(2)

今から30数年前、生家にあった黒電話機を留守電機能のついたプッシュフォンに自分で交換し、要らなくなった黒電話機を、民営化を直前に控えてピリピリ感漂う(?)電電公社に返しに行った際の出来事です。

定年も近そうな電電公社の担当のおじさんに、「電話機の取り付け/取り外しは、工事の免許を持った人間でないと出来ない。違法工事だ!」と長時間お説教されました。

今のように、プラグ&ジャックで電話機を差し替えられるなら問題は無いのですが、当時は接続ボックスの中で電線を直接ネジ止めしてあり、おっしゃる通り無免許での違法工事であったことは間違いありません。(時効成立済み)

■せっかく電気の勉強をしたので・・・

この際、通信工事の免許も取ってしまおう!なんて考えた次第です。この資格が取れれば、自宅内の全ての電線類は合法的に工事可能です。

■資格の種類と試験

電気通信工事の免許=工事担任者の資格は、アナログとISDNを扱えるAI種と、デジタルを扱えるDD種があり、更にそれぞれ扱える工事の規模に応じて第一種から第三種のランクがあります。

Kanatecの場合、自宅の電話線とネットの工事が合法的に出来れば十分なのですが、この場合AI第三種とDD第三種の2つの資格=受験が必要です。何と面倒な資格体系でしょう?

ということで、1回の試験でAI系とDD系の双方最高ランクの資格をゲット出来るAI・DD総合種にチャレンジしました。

資格区分AI第三種+DD第三種AI・DD総合種
受験料8,700円×2資格=17,400円8,700円
テキスト代AI第三種とDD第三種用の2種類必要AI・DD総合種用の1種類のみ
試験時間2時間×2資格=合計4時間
同日のAM及びPMのダブルヘッダー
2時間40分

上記の通り、AI・DD総合種の受験の方がトータルコストも半分程度、試験時間もかなり短くて済みます。もちろん試験のレベル差は相当あるでしょうが、勉強しなければならないのはどちらも同じなので。

■お勉強

電気工事士の合格が決まった8月後半から開始し、11月24日の試験当日迄の3ヶ月計画です。勉強の仕方は皆さんとだいたい同じでしょうね。

  • テキストを購入し、一通り読んでノートに纏める・・・この段階ではほとんど習得出来ず
    (AI・DD総合種を選択したことへの後悔を感じ始める)
  • テキストを読んでいるだけでは間に合いそうにないので、問題集を追加購入し習得ポイントを絞り込み・・・これを2セット
    (後悔がピークに達するが、もう仕方ないので覚悟を決める)
  • 公表されている過去2年分の問題を解いてみて、獲得点数と所要時間を推定・・・ここで時間切れ

基礎と法規は点数的にも時間的にも行けそうな雰囲気で、技術と理論は出たとこ勝負、という状況で試験当日を迎えました。

■11/24 試験当日

(1)遅刻は絶対しない

試験会場は、第二種電気工事士の筆記試験の際にお世話になった杉並の明治大学です。建物も同じなので、迷うこと無く9:15の集合時刻の1時間半程度前に試験会場入りです。

試験直前にバタバタすると、うっすら覚えた記憶が全部飛んでしまいますから。。。

(2)おトイレの心配

一番心配していたのは、事前説明時間を含めると3時間の長丁場のため最後迄トイレの我慢が出来るかで、その日は朝から水分を控えて試験に臨みました。

試験開始直前に最後のおトイレも済ませましたが、その際に大勢の方が個室の順番待ちで列を作ってます。どう見ても説明開始時刻までのあと5分で個室待ちの列が解消するとも思えず、この人たちはその後どうなったのでしょう?

なお実際は、挙手して申告すれば、試験官同伴でトイレに行けることが分かり一安心。(個室利用の場合、ドアを開放したまま、試験官の監視下で●ンコするのかは不明です。)

(3)試験開始、最初は計画通り

直前に詰め込んだ記憶が消えないうちに最初に法規を解き、次に計算問題を解く体力が残っているうちに基礎を解き、ここ迄で所要時間は1時間以内、懸案の技術と理論に1時間40分以上を残すことができました。

(4)ところが・・・!

多くが過去問題と同様な出題と勝手に予想していたのですが、これが結構大きな誤算。見たことも無い問題が多数あり。大ピンチです。

残り時間40分を切っても、まだ半分くらい問題が残ってますし、大学の教室の狭くて固い椅子のためお尻と腰が痛くなり、目もショボショボして来ました。

何度も気合いを入れ直し、問題の最後に辿り着いた時点で残り10分を切ってます。この時間を使って、解けずに後回しした問題回答を直感に任せマークしてタイムアップです。

問題用紙には解答した全ての選択肢に印をつけて来たのですが、肝心のマークシートと照合する時間が取れず、今後の自己採点の精度にとても不安があります。

■11/27 解答発表と自己採点

直感が冴えた部分>明らかなケアレスミス、、、って感じで、懸案の技術と理論が予想よりいい点数になってます。

基礎:92点、技術及び理論:76点、法規:84点

もしかして、一発合格しちゃったかも?

ただし、マークシートと問題用紙に記録した解答の照合が一切出来てないので、これが一番の不安要素です。ここから先は12/16の合格発表を待ちましょう。

(1)合否発表が待ち遠しい

マークシート方式なので、合格発表はもう少し早くてもいいですよね。合格通知の発送はあとでいいので、まずは早めにWebでの合否発表だけしてほしいところです。

ただ待っていても仕方ないので、収入印紙と封筒の切手の購入だけ残し、必要な免状申請書類を全て準備しておきました。

■12/16 合否発表当日

定刻の14:00、日本データ通信協会 電気通信国家試験センターのホームページにアクセスし、合格発表のページにて受験番号と生年月日を入力したところ、奇跡の一発合格です。受験番号と生年月日を入力しているので、間違いは無いでしょう。

既に準備してあった免状の申請書を持って郵便局に行き、切手と\1700の収入印紙を購入後、合格発表時刻の1時間後には投函完了です。ネットの情報では免状の送付迄3週間程度掛かりそうなので、手に入るのはお正月あけですね。

その2日後には郵送での合格通知も届きました。

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それにしても、3科目受験での合格率は9.5%とかなりの狭き門です。中には前回迄の試験で1つも科目合格せず、今回も3科目で再度受験人もいるでしょうが、ほぼこの数字が一発合格率って考えて良さそうです。

最後の2週間程真剣に勉強し、長時間の試験時間の最後迄、かすみ目と固い椅子によるお尻の痛さに耐えて頑張った甲斐がありました。

■資格者証、届きました!

案外早く、工事担任者AI・DD総合種の資格者証が届きました。

合格発表当日12/16の15時に申請書を投函し、交付日はその8日後の12/24、手元に届いたのは投函から11日後の12/27。早く申請したためか、2週間かからず手元に届きました。

これで、令和最初の年賀状ネタに間に合いました。ホログラムでキラキラしてきれいなカードですね。(でも写真撮影しにくいのが難点)

さて、次はどうしましょうか?