祝 iPhone 5S/5C SIM Free版 国内正規品 販売開始
11月22日に突然、Apple StoreよりiPhone 5S/5CのSIM Free版の販売が開始されました。iPad AirやiPad mini Retinaの発売を遥かに凌ぎ、ゴミ箱型Mac Proと並ぶ。今年最大級の衝撃です。Ref. http://store.apple.com/jp/iphone
■ 端末価格は?
値段は、5Sの16GB版が¥71,800、5Cの16GB版が¥60,800です。原価消却期間を2年と考えると、5Sの場合月々¥3,000、5Cの場合月々¥2,500程度になります。
■ 通信回線は?
データ通信回線専用SIM+IP電話という格安運用も考えられますが、やはり通話品質、SMSの利用及び緊急電話を考えると、音声通話付きのSIMでの運用が妥当でしょう。現時点で音声通話(SMSを含む)付きのMVNOのサービスは、日本通信の音声電話SIMとSo-netのモバイル+Talkプランしか思い当たりません。
■ 通信料は?
===【11/30更新】日本通信の音声電話SIMの仕様が若干変わりました。詳しくはこちら。===まあ、iPhone SIM Free版の電撃発売開始に刺激され、その他のMVNO各社からも音声通話付きのSIMが出てくるとは思いますが、まずは老舗の日本通信とSo-netにて維持費をトレード・オフしてみましょう。
日本通信 音声電話SIM | So-net モバイル+Talkプラン | |
SIMパッケージ代金(初期手数料) | ¥3,150 | ¥3,150 |
月額基本料金 | ¥1,080 | ¥2,810 |
– 無料通話分 | なし | ¥500分 |
– 通話料 | 21円/30秒 | 21円/30秒 |
– SMS送信料 | 一通あたり3.15円 (受信は無料) | 一通あたり3.15円 (受信は無料) |
MNP対応 | 可 | 可 |
データ通信 | 速度:無制限(docomo Xiと同じ) 通信量(オプション) – 月額¥1,980の場合:1GB ※上限超過後は月末まで通信速度制限150kbps | 速度:無制限(docomo Xiと同じ) 通信量:500MB ※上限超過後は月末まで通信速度制限?kbps |
データ通信プラン変更 | 月単位で可 | 最低利用期間内のプラン変更は手数料が必要 |
最低利用期間 | 4ヶ月 | 1年 |
月額合計金額 | ¥3,060 | ¥2,810 |
Kanatecの場合、月々の通話料は500円あれば十分足ります。とりあえず月々の通話料を500円と仮定した場合、データ通信1GB上限の日本通信なら¥3,560/月、So-netなら¥2,880で済むがデータ通信量が半分の500MBしか無い、・・・ってところですね。ただし、So-netの場合、最低利用期間が1年あるので、もし500MB/月のデータ通信上限がストレスになると、契約期間終了までつらいです。せっかくLTEでテザリング出来るのに、常に通信量を気にしてチビチビ使うのは耐えられません。ちなみに、Kanatecの現状のemobile LTEでは、月平均700MB位のデータ通信実績になります。なお、日本通信及びSo-netととも、追加料金を払えば高速通信分を上乗せ可能ですが、これが結構お高いので使う気は全くありません。
■ 結論
月々の通信量の他に、端末の原価償却費が毎月2.5ー3千円掛かりますので、トータルは5千円超えになります。どうせ海外で使う機会なんてほとんどないので、docomoのiPhone 5Cをキャンペーン等でお安く一括購入し、月額料金を月々のサポートで補填してもらった方が安いような気がします。(Ref.バックナンバー10/27号)
■ ちょっとひと手間
せっかくSIM FreeなiPhoneが国内で普通に買えるようになったのに、「キャリアで買った方がお得」なんて結論じゃつまらないですよね。Kanatec的にはひと手間掛けて検討したいと思います。
Wi-Fiルータと併用しよう!
日本通信の音声電話SIMの場合、通信速度150kbps/通信量制限無しで月額980円のオプションがあります。iPhone側はテザリングは使用せず、メールや乗換案内、交通情報などの高速通信を必要としないサービスに限定できるなら、月額2,060円で運用出来ます。・・・で、通信速度が150kbpsしか無いならLTEではなく3Gの音声電話SIMでOKで、3G用のSIMなら無料通話分が1,365円分付いているので、通話料の心配も不要となります。その代わりに、Wi-Fiルータを別持ちします。これにLTE速度無制限&1GB通信可能で毎月1,000円程度のデータ通信専用SIMを刺せば、iPadやMacBookでの高速通信が必要な場合もOKです。もちろんiPhoneで高速通信が必要な時にも使えます。この方法なら、月額3千円程度のほぼ定額で、通話料もデータ通信量もほぼ気にする必要がなくなります。デメリットは、WI-Fiルータ別持ちと、高速通信が必要なときにルータの電源を入れる手間だけです。でも、これで節約出来るのは月々500円程度で、せっかくのiPhoneのテザリングとLTE機能を使わないことになります。これは微妙です。だったらiPhone 4S+SIMゲタ運用の方が初期投資額が少なくていいような・・・。注)11/24時点で、iPhone 4S中古品の相場も、2ヶ月前より5千円程度下がり、2万円程度で程度のいいものが入手出来そうです。
もう少し様子を見よう!
Apple Storeで、SIM Free iPhoneが普通に買えるということは、暫くすれば中古市場に出回ってきますし、Apple Storeの整備済製品でも購入できるかもしれません。また、海外から仕入れたSIM Free iPhoneが、国内で使おうとする人から見ると、今回の出来事でかなりプレミアが下がっただけでなく、故障時のサポートや日本国内の周波数帯との違いが大きなデメリットになるはずです。その結果、在庫がなくなるまでの一時的現象でしょうが、海外版の新品や中古価格が下落することも想像出来ます。注)11/24時点で、アキバの輸入ケータイ屋さんのiPhone価格が既に下がり始めているようです。また今回のSIM Free iPhoneやNexus 4/5が普通に購入出来るようになったことにあわせて、今後音声通話可能なSIMが増える可能性もあります。auケータイの2年縛り明けまで、あと2ヶ月ちょっとになりました。選択肢がまた増えて更に悩ましく楽しくなりました。
“新しい”iWorkってどう?
- “新しいiWork”とIWork’09のどっちにする?
- パッケージ版iWork’09が無償バージョンアップできない?
- “新しいiWork”は差し込み印刷が出来ない?
- ・・・で、今年の年賀状はどうする?
2013年10月に久々にバージョンアップされた”新しい”iWorkって、どうでしょう?iWork愛用者から結構評判が悪いみたいです。(Apple App Storeでの評判は、★☆☆☆☆=最低ランク)もちろん今回のメジャー・バージョンアップで追加された新機能もあるようですが、旧バージョンのiWork’09にあった機能がいくつか削られています。一応Appleでは今後順次削除された機能を復活させる予定のようですが・・・。
■ iWorkを購入!
・・・といっても、”新しい”iWorkではなく、旧版のiWork’09の簡易パッケージ版を、Amazonにて4千円少々で購入しました。この”新しい”iWork”は、新規Mac購入者には無料バンドルされ、旧版のiWork’09ユーザは無料アップデート出来ますが、普通にダウンロードする場合は有料です。メリットその1:普通にApp Storeから最新版を購入すると、Pages、Numbers及びKeynoteそれぞれ2千円しますので、旧版の方がお得です。メリットその2:また、評判の悪い最新版が、かつてのiOSのマップのように本当に使い物にならない場合、当面旧版を利用することが出来ます。メリットその3:旧版ならPowerPCのPowerMac G5でも利用可能です。
■パッケージ版iWork’09を”新しい”iWorkに無償バージョンアップ!
iMovie最新版へのバージョンアップと同じように、iWorkも通常の方法でのApp Storeからの更新が出来ません。多分これってバグだと思いますが、今のところ直ってないです。ここはちょっとした技が必要で、システム環境設定から言語環境を日本語から英語を最優先に変更すれば、普段通りApp Storeからバージョンアップ出来ます。作業が完了したら、また言語環境を日本語に戻せばOKです。なお、英語環境でApp Storeにアクセスすると、その後日本語環境に戻しても、App Storeが英語のままになるようです。これは、日本語環境で一旦サインアウトし、再びサインインし直せば元に戻ります。
■”新しい”iWorkってどう?
App StoreのPagesのページに投稿された評判は結構厳しいですね。滅多に見ること無い★☆☆☆☆=最低ランクです。Kanatec的に一番ショックだったのは、差し込み印刷機能がなくなってしまったことです。これから年賀状作成の季節で、差し込み印刷が大活躍する時期ですが・・・。当方は最新版の悪評を事前に見ており、あえて旧版を購入したのでなんとかなりそうですが、新規に最新版を1本2千円で購入されて、これから年賀状作成!って張り切っている人には、衝撃的な出来事ですね。元々iWorkのワープロソフトであるPagesは、縦書きが出来ない点が日本人からは不評だったんのですが、世界で縦書き文化があるのは限られているので、Appleがサポートする気がないのも理解出来ます。でも、差し込み印刷って、縦書き横書きに関わらず、アメリカ人でも必要な機能ですよね?なぜ無くしてしまったのでしょう?今後近い将来、復活することを強く強く希望します。
■年賀状作成は?
せっかく最新版の”新しい”iWorkを削除して旧版に戻すのももったいないし、新旧のiWorkをインストールして使い分けるのも面倒なので、MavericksがインストールされたiMacは”新しい”iWorkのままとし、PowerMac G5に旧版iWork’09をインストールすることにしました。結果的には、ある意味で想定通りです。無事&簡単に、PowerMac G5+iWork’09で年賀状のの宛名書き30数枚を完了しました。古いホームページ編集ソフトを動かすために購入した中古のPowerMac G5が色々役に立ってます。