docomo版iPhone 5S/5Cの発売記念

まとめ

docomoからのiPhone 5S/5Cの発売にあわせ、調査や妄想を行ってきたら、まとまりの無い状況になってしまいました。このままだとなんだか分からないので、ここで整理してまとめてみます。

■ iPhone海外版&MVNO SIM

機種名端末価格Xi対応プラスエリアテザリング備考
iPhone4海外版4.8万円iOS 7にアップすると通信不可(Ref.IIJmio)
iPhone4S海外版6.5万円
iPhone5海外版7.7万円×Xi対応はiOS6.1以降はNG(Ref. IIJmio)
iPhone5C海外版7.3万円まだ情報不足
  • 端末価格はExpansys価格に、送料と輸入時の税金等を加えた概算価格。複数モデルがある場合、最安モデルにて計算。
  • IIJmio及びbmobileの動作確認済み端末一覧による情報が信頼性も高そう。

価格は結構高いのが難点ですが、現状iPhone4S海外版がベストと考えられます。

■ Android スマホ海外版(メジャーな機種)&MVNO SIM

国内で使う際の一番の問題はプラスエリアへの対応です。Nokia Lumineが欲しかったのですが、プラスエリアはダメのようなので断念しました。パフォーマンスや入手性を考慮すると、Nexus4日本版がプラスエリアに対応しているので良さそうですが、不格好な割に値段が高過ぎ。海外版は3万円程度で買えるものが、日本版は5万円近い価格です。でも海外版はプラスエア非対応なので、海外版と日本版はハードウェアが異なる可能性が指摘されており、これが価格差に現れているとの情報もあります。

■ 結論

手持ちのauケータイの2年縛りが解けるのは来年2月なので、近々出るらしいNexus5の様子を見つつ、iPhone4S海外版の中古を探してみましょう。

海外スマホってどう?

海外スマホ個人輸入業者のExpansysにて、早くもiPhone 5S/5Cが登場しました。一番安い5Cの16GBの本体価格は¥67,861、これに送料と日本での通関時に消費税相当の税金が掛かりますので、プラス5-6千円必要で、総額約¥73,000といったところです。docomoの5C一括買い取り価格が¥85,680と比べて安いと見るか・・・。

■ 海外版のメリット

・MVNOの格安SIMでテザリングが出来ること

docomoのスマホにbmobile等のMVNOのデータ通信SIMを刺した場合、テザリングが出来ません。これは、docomoのスマホ向けのカスタム仕様で、テザリングをONすると、APNの設定が強制的にdocomoの指定値に変更されてしまうためです。これは、テザリングを別料金として徴収するため、通常のスマホ単体のデータ通信時のAPNとテザリング時のAPNを買える必要があるためと思われます。この問題は、端末の設定の書き換えで対応出来るようですが、技術的なスキルが必要であるとともに、スマホの文鎮化を恐れない度胸が必要です。海外スマホならこのような変なカスタマイズはされていませんので、MVNOの契約上OKであればテザリングが可能です。

・海外旅行先で現地のSIMが使えること

これはdocomoが有償でSIMロック解除してくれるので、特に大きなメリットにはなりませんが、前述の通りdocomoのSIM以外ではテザリングが出来ないという制限があります。でも、海外旅行や出張の多い方は、海外まで2個持ちは面倒なので、やはり余計な制約の無い方がいいですね。

■ 海外版のデメリット

支払いや製品不具合時のトラブル等の心配ごとは別にして、技術的にデメリットもあります。

・日本向けスマホと対応周波数が異なる点

docomoの3Gで比較してみると、海外版スマホの場合、2100MHzはカバーされていますが、1700MHzの東名阪バンドや、800MHzのFOMAプラスエリアに対応していないケースが多いです。特に利用上問題となるのが800MHzFOMAプラスエリアで使えないことです。以前、auのiPhone 5が800MHz帯のLTEに対応してないにも関わらず、auの全LTEエリアをiPhone5が使えるような優良誤認広告をしていたのが記憶に新しいですね。ところが今回発売されたiPhone 5S/5Cは、800MHz帯に対応しているため、大喜びのauは大々的に広告出来ます。
箱根周辺のFOMAエリア図(2013.09.21時点)
濃いピンク色が2100MHz、薄いインク色が800MHzプラスエリアこれで見ると、箱根湯本や強羅は2100MHzで繋がりそうですが、芦ノ湖周辺や国道1号線沿線などはプラスエリア対応でないと繋がりそうにありません。まあ、データ通信が繋がらないのは我慢するとしても、通話もNGだと事故などの緊急時に対応出来ませんので、これは許容出来ません。LTEについても、例えば日本版と香港版のiPhone 5S/5Cでは対応周波数帯が異なりますので要確認です。

・iPhoneはFOMAプラスエリアで繋がる?

ネットの情報を総合すると、一般に入手しやすい海外版である香港版では、iPhone 4と4SはOK、5はNGのようです。国内版のiPhone 4から5については、そもそもdocomo回線を使えないのでNGです。国内版のiPhone 5S/5Cからはdocomo版が正式に出ましたので、さすがにOKですね。問題は、香港版の5Sがプラスエリアに対応しているかどうか。Apple Webサイトによると、日本版のiPhone 5CのモデルナンバーはA1456、香港版はA1529です。それぞれのiPhone 5S/5Cの仕様は;

  • 日本版(A1456) :UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
  • 香港版(A1529) :UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,900、2,100MHz)

一見すると850MHz対応で双方同じに見えますが、850MHzには対応していた香港版のiPhone 5がプラスエリアで繋がらなかったこともあり、この辺はAppleのサジ加減一つ的な感じです。9/20に早速香港に発注した方も多いと思いますので、1週間もすればユーザさんからネット上にレポートが上がって来ると思われますし、bmobile等々のMVNOも対応機種一覧を更新してくると思います。

■まとめ

iPhone 5までは

  1. docomo回線で使いたい
  2. MVNO SIMを利用し、格安に維持したい、契約期間に縛られたくない、自由にテザリングしたい
  3. そのまま海外に持っていって使いたい ・・・docomo iPhoneはSIMロック解除は対応しない

が、多少の不自由を承知で海外版を購入する動機になっていましたが、1項はiPhone 5S/5Cでクリアされました。2項の通信料については、MVNO SIMの条件にもよりますが、海外版を一括購入し格安SIMで2年間運用した費用と、docomo2年縛り&実質ゼロ円で2年間運用した場合と、2年合計で見るとそれほど大きな差はありません。ということで、2項の契約期間とテザリングと、3項の海外利用の差をどの程度評価するかですね。

何色がお好きですか?

5色ありますが、何色がお好きですか?Kanatecは、RUFポルシェ風の黄色か、アマガエル風の緑がいいかも?それにしてもお高いですね。CはCheepではなくColorだったようです。おなじみの香港のAppleストアで、SIMロックフリー&契約無しの端末価格を見てみると、16GでHK$4,866=¥60.900くらいです。(HK$1=¥13で換算)4万円くらいを予想していましたが、iPad miniの時と同じように、予想(願望?)価格の1.5倍ですね。1年くらい経って、価格のこなれたdocomo版の中古が出始めたら購入したいと思います。

技術的な評価

一応技術系Webサイトでもある倶楽部Kanatecなので、今回のiPhone 5Cの技術的なレビューをしてみました。

■ 製品仕様

iPhone 5Cの仕様はこちらに掲載されています。こちらのページにはモデルナンバーがいくつか掲載されていますが、日本国内の3社で販売されるのはA1456のようです。( Ref. Apple Webサイト)

■ 対応方式と周波数帯

このモデルの対応方式と周波数帯は;

  • CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
  • UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
  • GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
  • LTE(バンド1、2、3、4、5、8、13、17、18、19、20、25、26)

ここでポイントとなるのは、LTEバンド18-19の800MHzが使えるようになることです。現状docomoとauはこの周波数帯でのLTEサービスを提供可能なので、ビル陰や室内、山間部などに電波が届きやすい特性を生かし、「繋がりやすい」LTEになると期待出来ます。ところがソフトバンクについては、この900MHz帯のプラチナバンドを現状3Gで使っており、LTEサービスの開始は来年夏頃になるということなので、暫くは不利な状況が続きそうです。まあ、auのiPhone 5でのLTEサービスエリアの「不正確(偽装?)」な表示問題もあり、混み具合もあり、使う人の行動範囲にもよるので、今後の皆さんの評価を待ちましょう。

■ SIMロック解除

auとソフトバンクは別にして、docomoもiPhone 5S/5Cについては、SIMロック解除の有償でのサービスは行わないようです。(Ref. ケータイWatch)前述の対応方式と周波数帯を見ると、海外どこに行ってもだいたい使えそうな感じなので、docomoのSIMロック解除サービスの対象外というのは残念ですね。日本国内で使う分には、docomo回線を利用したMVNO会社の色々なSIMが使えそうなので、やはり狙いめはdocomoです。但しこの辺もdocomoのさじ加減的な要素も多いので、今後のMVNO会社の情報が楽しみです。

■ 気になる点

docomoのWebで、iPhone向けのXiパケ・ホーダイの説明の中に、※2 iPhoneではspモード以外のLTEインターネット接続サービスはご利用になれません。って書かれています。これってSPモード以外のAPN設定が出来ないという意味?3Gなら他のMVNO指定のAPN設定が出来るが、LTE通信は出来ないという意味??普通にdocomoで契約して使う分には特に気にする必要もないのですが、もしかしてMVNOサービスでの利用に制限がある感じですね?本件、今後要チェックです。

端末価格と月額料金

Kanatecとしては、キャリア3社の法外なデータ通信定額サービス料を払う気は全くないので、「2年契約で端末実質ゼロ円」なんて甘い罠には絶対騙されません。例えば、通話料を除いた月額の基本料金が6千円とし、これを2年払い続けると14万4千円になります。もし香港のSIMロックフリーの6万円の端末を購入し、月額約3千円のbmobileのスマホ電話SIM(速度制限無し1GB分のデータ通信付き)を利用した場合、2年間のコストは13万2千円になります。金額的な差は月額500円程度ですが、2年契約に縛られないため、今後さらにサービスが多様化し値段が下がる可能性のあるMVNOを選べ、いつでも乗り換えられる点や、海外でも利用可能というプライスレスな「自由」を手に入れることが出来ます。2013.09.22更新
香港版のiPhone 5C(16G)の価格は、送料や輸入時の税金等を含めると7万3千円程度になります。月額約3千円のbmobileのスマホ電話(速度制限無し1GB分のデータ通信付き)で2年間運用すると合計は14万5千円なので、docomoの2年縛り&端末実質ゼロ円とほぼ同額になります。ちなみにデータ通信量1GBって、Youtube等のビデオ視聴やアプリのダウンロード/更新を頻繁に行わず、スマホ中毒的な使い方をしなければ十分な量だと考えていますので、ほとんど気にしていません。まあ、海外利用というのは頻度が低いので、とりあえずSIMロックが掛かったままのdocomo端末の中古を適正価格で入手し、これをNVMOのお手頃通信費で運用するのが一番と考えます。

■ 気になる点

docomoのiPhone 5C 16Gの端末価格が¥85,680、32Gが¥95,760らしい。もちろん2年縛りで購入すれば、端末の月賦代金相当が毎月値引きされ、「実質ゼロ円」になるのですが、2年縛りの途中で端末を買い替えたり、解約したりすると、膨大な金額が借金として残ります。・・・端末代の分割払いの残高で、2年縛りを一層強化する作戦ですね。SIMロックの解除が難しく、Softbankとauは自身の回線契約でしか使えないため、端末価格による借金で契約者を縛る必要はありませんが、docomoの場合は端末だけ買い取られてその後docomoと契約せず、MVNOに逃げられないようにする必要があります。ということは、docomoのiPhoneは縛りが解けない2年以内は中古として市場に出にくい、新品時の価格が高い上に中古の流通量が少ないので、中古も値段が高い・・・といった予想が成り立ちます。イオシスにて、価格を含めた詳細不明のまま、SIMロックフリーのiPhone 5S/5Cの予約が開始されてますので、こちらも今後要チェックですね。・・・たぶん香港版の輸入品と思われます。ちなみに香港版はモデルナンバーA1528なので、LTEのバンド18-19の800MHz帯には対応してない部分が気になります。

Power Mac G5ちょっとしたトラブル発生&修理完了

電源投入後、起動ディスクが見つからず、立ち上がらなくなってしまいました。起動ディスクをSSDに換えていることもあり、少々心配な状況です。現状、起動SSDには普段使っているLeopardと全く使ってないTigerがインストールされいるので、この際なのでLeopardのみに再インストールし直そうと思いましたが、まずは基本的な確認と思い、NVRAMのバッテリーを交換してみました。Power Mac G5 (Late2005)の場合、メモリモジュールのすぐ下に、ボタンタイプのCR2023が付いてます。CR2023ならコンビニでも売ってますし、交換作業はとても簡単でした。さすがPower Mac / Mac Proのケース、簡単に色々いじれて最高です。電池交換後、無事起動し、直ったみたいです。時刻を再設定して無事作業を完了しました。やはり電池切れだったみたいです。普通電池切れだとPCの時計が狂ったりするんですが、起動時にサーバと日時合わせするため気づきませんでした。そういえば、起動時のジャーン!音が何度調整してもフル10max.になっていまうのも電池切れが原因だったようです。トラブル対策は、基本的で簡単な部分から順番に実施するのが正解ですね。