UQ WiMAX 15日間無料トライアル
年末に箱根駅伝の中継の生中継のため、何件か電機量販店を回ってみましたが、ルータタイプの貸出機はすべて出払って入手できませんでしたが、年明け後、改めてビックカメラ新横浜店に行ってみると、貸出機が戻ってきていました。(15日間無料貸し出しの概要はこちら)せっかくなのでお借りしてきましたので、試用した感想をまとめてみます。
■ サービスエリア
発展途上のWiMAXの場合、一番の課題はサービスエリアの制限でしょう。
(1)小田原市内 Kanatec本社ビルにて
UQ WiMAXのWebで調べてみると、小田原のKanatec本社は地図上はサービスエリアに入っていますが、住所を入力してピンポイントで調べてみると、屋内/屋外とも「△:状況によりつながりにくい場合あり」という微妙な状況です。実際に、Kanatec本社の9Fの南向きの窓際で使ってみると、受信状況は3段階の真ん中のレベルで繋がっているようです。
(2)東海道新幹線の車内 小田原−品川間
・小田原駅ホームの停車中の受信状況は一番上、走り出すと一番上から中レベルで安定しています。高架の線路上なのでこの辺は問題なさそうです。・3分ほど走ると国府津から大磯にかけてのトンネル&山間部エリアになり、全くNGです。・平塚平野(仮称)に入ると回線が復活しますが、なぜか時々回線が切れるようです。この辺りでは新幹線は250km程度で走行しているため、基地局を頻繁に渡る際のハンドオーバーがシームレスに行われてないような感じです。ところで、高速移動体でのWiMAXってどうなんでしょう?・相模川を越えて新横浜までのエリアは、高架と掘割りの中の走行が繰り返され、頻繁に回線が途切れる感じがします。ハンドオーバーと、地形による電波遮断が頻発しているのかもしていません。・新横浜から多摩川を越えるエリアは、高架とトンネル走行が繰り返されるため、トンネル内はNG、高架上はOKの状況です。このエリアは走行速度も遅く、WiMAXのエリアも充実しているので、「空が見えればOK」といった感じです。・多摩川から品川にかけての前半は掘割りの中の走行になるため、頻繁に回線が切れます。西大井付近からは高架上になるためOK、品川駅手前のトンネルでいったん途切れ、駅構内はOKとなります。ということで、小田原から品川までの30分弱の区間で、安定して回線が繋がっているのは、感覚的に2/3位といった感じです。ネット閲覧やメールならOKですが、定常的に安定した回線接続を必要とするYou Tube等のストリーミングやバイト先からお借りしているシンクライアントは、新幹線車内での利用は無理と思います。
■ 回線速度
- 計測場所:Kanatec本社ビル(小田原の海の近く、ビル9F南向きの窓付近)
- 計測日時:休日の午後2時頃
- 使用機器:iMac
- 計測サイト:RBB Today
- 計測結果
回線 | 下り | 上り |
NTT東 Bフレッツマンションタイプ | 58.01Mbps | 11.69Mbps |
WiMAX | 4.46Mbps | 0.46Mbps |
WiMAXの最大速度は下り40Mbps/上り10Mbpsなので、測定環境では1/10位が実力?ところで、無線LAN側はどの規格/速度で繋がっているのでしょうか?11Mbps、54Mbps?お天気のいい休日昼間のため、Bフレッツマンションタイプ(100M)がかなり健闘しています。モバイル使用のWiMAXもこの速度で安定していれば全く問題ないですね。
■ その他、気づき事項
iPod touchやiPad Wi-Fi等、GPS機能を持たない端末にて自分の位置を検出する際に、接続しているWi-Fiのアクセスポイントの位置情報を利用します。WiMAXに接続している状況で位置情報を検出すると、接続しているWiMAXの基地局の場所を表示するのでしょうか?新幹線で平塚平野(仮称)を移動中に地図上に自分の位置を表示させてみたところ、連続して移動せず、点々と(=飛び飛びに)移っていきます。Kanatec本社にて自分の位置を表示させてみると、ご近所のコンビニ近くを「自分の位置」として表示するので、その辺りにWiMAXの基地局があるのでしょうか?本社からみる限り、携帯の基地局のような鉄塔はないので、電柱にPHSのような小型の基地局がある?面白そうなので、後ほど確認してきます。
[2011.01.09 実験結果]
Kanatec本社から小田原の市街地まで約1kmほど、WiMAX+iPod touchを持って歩いてみました。そうすると、移動に沿ってiPodの地図上の現在位置が動いていきます。ということは、接続している基地局の位置ではなく、明らかに自分の位置を測位して地図上に表示しています。iPod touchにはGPS機能はないため、Wi-Fiの位置情報から検出している訳で、どのように行われているのでしょうか?UQ WiMAXのWebのFAQでは;Q:位置情報を取得できますか?A:現在、WiMAXシステムでの位置情報取得は、WiMAX Forumで標準化されていないため、弊社設備でご提供しておりません。今後、標準化の動向を見ながら検討する予定です。となっていますが、既に非公式な運用が始まっているのでしょうか?・・・謎です。
第87回 箱根駅伝の中継
お知らせ:「第87回箱根駅伝の中継」はこちらに移動しました。
■ 2010.12.29 生中継断念
当初本日は、大森のバイト先の仕事納めの出勤日だったのですが、明け方からお腹の具合が悪く、胃の調子も何か変・・・ もしかして、今流行のノロさんに感染してしまったのかも? 通勤電車にも乗りたくないし、休み前のバイト先の方々にうつしてしまったら後が面倒なので、急遽お休みとしました。さてさて、朝9時過ぎから、小田原上空をヘリが旋回しています。日テレさんの中継準備が始まったようです。さて、「駅伝の中継」の生中継用のキーコンポーネント UQ WiMaxの15日間無料貸し出しの無線LANルータが手に入りません。小田原のノジマ、新横浜のビックカメラ及び大井町のLabiに行ってみましたが、USBタイプの端末の貸出機はありますがルータタイプはすべて出払っているようです。ということで、残念ながら生中継は断念しました。
■ 2010.12.26 企画の検討:生中継?!
以前、Kanatec本社のベランダに無線LANアクセスポイントを設置し、沿道から「中継」の様子をネットで生中継しようとしましたが、本社ベランダから中継場所まで見通しになっているとはいえ、さすがに200mを超えるため、全く電波が届かずあっけなく断念しました。それから数年、世の中の技術とサービスが進歩し、ネット生中継の実現性が格段に高くなっています。
・撮影機材:iPod touch
720p HD(最大30fps)での動画撮影ができます。なんといっても、ポケットに入るので持ち運びが楽チン!
・公開方法:Ustream
このサービスを使えば、簡単に生中継ができそうです。数年前は自分でサーバを設置しないと、ビデオのネット生中継なんて不可能でしたが、世の中は進歩していますね。
・送信機材:ケータイでのデータ通信
問題はこれ。Kanatecは貧乏なので、ケータイのデータ通信定額サービスは利用していません。最近やっと月額¥380の公衆無線LANサービスに加入しましたが、橋の上にアクセスポイントがあるはずもなく・・・・・・そういえば、UQ Wimaxが、無料で15日間のデータ通信カードの貸し出しをやってました。これなら通信費も無料。事前のセットアップやリハーサル時間を考えても、年内にこれを入手できれば、「中継」の生中継も可能かも?ネット申し込みでは時間的に厳しそうなので、電機量販店での店頭貸し出しを当たってみましょう。
■ 2010.12.25「 第87回 箱根駅伝の中継」プロジェクト始動:コースと通過予想時刻
特に今年は、併設イベントである駅伝コースや襷リレーポイントなどの変更はありません。日テレさんのホームページ情報によると、「中継」見学のベストポイント「往路4区 酒匂橋」の通過予想時刻は12:04位です。もちろん「中継」見学の最大のポイントは、酒匂橋西岸のトヨタの屋上に設置された固定カメラとヘリからの空撮です。日テレさんの事前のテスト走行や、中継ポイントの設営まではまだ時間がありますので、順次プロジェクトの準備を進めていきましょう。
お財布に優しい公衆無線LANサービス
購入前の予想通り、iPadは普段の通勤時に持ち歩くには少々大きく重いため、女ジャイアンの自宅用ネット閲覧端末になっています。ということで、Kanatecとしては、普段使いように、追加でiPod touchを購入しました。このiPod touchを屋外でネットにつなぐため、お財布に優しい公衆無線LANサービスの調査を行ってみましたので、その結果をご紹介します。
■ Fon →導入済み
数年前に登場した互助会的公衆無線LANサービスで、自宅にFON無線LANアクセスポイントを設置し公開することで、他のアクセスポイントを無料で利用できるというサービスです。Kanatec本社の無線LANアクセスポイントは、機材の値段が安い(¥1,980)という理由でFONを導入済みです。画期的なシステムのため、日本全国あまねく普及することを期待しましたが、残念ながら公共機関や商業施設への設置がほとんど進まず、FONのアクセスポイントのみでの運用は厳しいです。
■ Flets Spot →却下
Kanatecの場合、Flets光を利用しているため、Flets Spotの月額利用料金が¥210と、他のサービスと比較して最も安くなります。(初期費用もゼロです)また、アクセスポイントの数や設置場所的にも申し分ないのですが、致命的な問題がPPPoEでの接続という点で、iPod touchやiPadなどiOS系の端末は直接接続できず、光ポータブルのようなモバイル無線LANルータを介する必要があります。
■ ビックカメラ Wi2 300 →却下
月額費用は¥380で初期費用もゼロ、アクセスポイント数13,000カ所以上と日本最大級とのことですが、残念なことに東海道新幹線の待合室やN700系の車内での利用は別料金です。Kanatecの場合、新幹線での移動が多いため、残念ながら却下です。
■ヨドバシカメラ ワイヤレスゲート →採用
Livedoorが山手線内の電柱に設置するアクセスポイントに、HOT SPOTまたは/およびBBモバイルポイントを組み合わせたサービスです。HOT SPOT+Livedoorの組み合わせは月額¥480 で、BB+Livedoorの組み合わせは月額¥380となります。またHOT SPOT+BB+Livedoorすべて利用可能なプランは¥780となります。アクセスポイント数はHOT SPOT+Livedoorが6,200、BB+Livedoorが6,500であまり差はありませんが、一番の違いはHOT SPOTは地下鉄構内でも利用可能なこと、BBはマクドナルドで利用可能なことでしょう。なお、双方のプランとも定額料金の範囲で、新幹線待合室およびN700車内で使用可能と書いてあります。Kanatecの場合、どこの田舎にもだいたい出店しているクドナルドで使えて、値段の安いBB+Livedoor系に契約しました。
■ お財布に優しい公衆無線LANサービス インプレッション
(1)マクドナルドにて →OK
BBモバイルポイントでの利用となります。こちらはサックリ接続可能です。
(2)JR東日本駅コンコース →OK
BBモバイルポイントでの利用となります。こちらはサックリ接続可能です。
(3)東海道新幹線待合室、N700車内 →?
こちらも上記と同じBBモバイルポイントでの利用となります。アクセスポイントには簡単に接続できますが、BBモバイルポイントのログイン画面がなかなか表示されません。設定メニューから状況を確認してみると、IPアドレスとサブネットマスクは自動取得できていますが、ルータとDNSアドレスが取得できてないようで、このためログイン画面が表示されないようです。試しにHOT SPOTに接続してみたところ、すぐにログインが面が表示されるため、どうもJR東海に設置されたBBモバイルポイントの仕様か、iOSとの相性か何かに問題があるようです。何度も設定見直しを行っても状況が改善せず、あきらめていたところ、なぜかルータとDNSアドレスが取得でき、BBモバイルポイントのログイン画面が表示されるようになりました。何度か再現実験してみたところ、ルータとDNSアドレスが取得できるまでかなりの時間(数分)が掛かるような感じです。問題の切り分けのため、近日中にWindows PCを使って再現実験してみます。
(4)Livedoorアクセスポイント →未確認
小田原にLivedoorのアクセスポイントがないので、今のところ未確認です。