こちらからの続きです。
■反省
ここに至るまでに散財をしてしまったため、予算が減ってしまいました。やはり物品購入の際は、要求仕様を明確にした上で、トレードオフによる選定作業を実施すべきでした。
すっかり基本を忘れ、値段に釣られて故障した中古を購入してしまったり(=返品できたので助かった!)、さらに物珍しさに釣られ目的と違うものを購入(=別な用途を検討中)してしまいました。
■要求仕様を改めて確認
- 濡れても、落としても、埃まみれになってもへっちゃらな丈夫なデジカメ
- 光学ズームを含め、レンズ性能はそれなりのもの
- 付け外しが面倒なレンズキャップ無しのもの
- もうこれが限界、ご予算2万円以内(中古の場合、バッテリー交換費用を含む)
- 画素数にはあまり拘らない。(縮小処理して使うので)
■トレードオフ:新品購入の際の候補選定
新品購入の候補は、以下の2つに絞りました。
ビックカメラポイントが3,744円分貯まっていたので、これを使いましょう。
注)ビックカメラポイントの有効期限は2年間です。コロナ禍初期からずっと巣篭もり中の方は、残り半年を切りましたのでご注意を!
ビックカメラでの通販価格を調べたところ、
- KODAK PIXPRO WPZ2 18,760円(税込、送料無料、ポイント10%還元)
- Nikon COOLPIX W150 21,010円(税込、送料無料、ポイント10%還元)
Nikonの方が2,250円も高いし、外装的が綺麗すぎて傷が目立ちそうなので、KODAKに内定しました。ポイントを含めた金額は以下の通りになります。
本体価格 18.760円 – ※1)手持ちポイント利用の値引き 3,744Pt – ※2)ポイント還元 1,502pt = 13,514円(相当)
この金額を頭に入れて、久しぶりの市場調査に行ってみましょう。
重要;次に何か購入する際、※2)のポイント還元は※1)の値引き扱いになるので、明らかにダブルカウントです。分かっていながらこのような計算してしまうとは、「ポイントマジック」にしっかりハマってます。
■久しぶりの市場調査先
扇町の多古交差点近く、紳士服屋さんの跡地にできた2nd STREETに初めて行ってみました。
ちょっと前に開店していたのは知ってましたが、街中がバイオハザード状態だったので訪問を控えてました。中井町と南足柄市のクラスターも収まって小田原界隈の感染者数も落ち着き、いまのところまだワクチンも効いてそうなので、感染対策をしっかりしての初訪問です。
店に入ってすぐ左手のショーケースに、デジカメ類が30台くらい出品されてます。老眼鏡を持っていかなかったのでポップの細かい文字が読めませんでしたが、商品外観と値段はわかります。だいたい5,000円位からのようです。
商品の見た目はきれいですが、肝心な年式や仕様がわからない(=字が小さくて読めない)ので値段が適正なのか判断できず、雰囲気だけ味わって帰宅してきました。
■デジカメ決定(三度目の正直!?)
帰宅後、2nd STREETのWebを確認してみると、オンラインストアも開設しており、小田原扇町店からも数点出品してました。ただし、どの店もオンラインストアへの出品は、店頭在庫のほんの一部のようです。
Webを見る感じ、「新品価格で2-3万円クラスのコンデジで、5年以上落ちで見た目良好なものが5,000円台から」というのが相場のようです。5年以上落ちだとバッテリーがかなり不安で、バッテリー交換でさらに+3,000円程度掛かる可能性が高いです。
「中古で8,000円以上、さらに防水、防塵、耐衝撃仕様ではない」こともあり、KODAK新品13,514円(相当)と比較し、店頭での中古調達は「却下」となりました。
それでは気が変わらないうちにビックカメラに発注しましょう。→入荷は10/26の予定ですが、この日っておめでたい日ですよね?それは縁起がいい!
■入荷〜セットアップ〜操作習熟訓練
想像以上に小さい感じがしましたが、Panasonic Lumixと並べてみると同じくらいです。KODAK色というより、工事現場のキャタピラー社色のイメージです。
セットアップですが、大した作業ではありません。
- バッテリー充電(寿命向上のため、最初はしっかり長めに充電)
- 落下防止用のストラップ装着
- 液晶画面に傷防止のフィルム貼り
- 手持ちのクッションケースで適当なものを探す
- 充電が済んだら、日付等の初期設定
それが済んだら、操作習熟訓練を兼ね、テスト撮影(静止画のみ)を行いましょう。
iPhone8の指紋認証でカメラアプリを開くより、電源ボタンを押しての起動時間がとても早いです。やはりこの辺はデジカメ専用機です。
この利点を活かしシャッターチャンスを逃さないようにするため、カメラケースから出し入れする際にもたつくのは避けたいです。とはいえ、首から下げるのは邪魔くさいので、ここは一工夫しましょう。
画質比較用のテスト撮影の構図はこんな感じです。KODAKと比較対象のiPhone8とも標準設定で撮影後、Web掲載を想定し640ピクセル幅にリサイズします。
- 照明下の屋内で、適当な物を撮影(通常のスナップ撮影レベル)
- 照明下の屋内で、適当な物を撮影(近接撮影の限界)
- 昼間の屋外で、風景を撮影(ズームなし)
- 昼間の屋外で、風景を撮影(デジカメは光学ズーム、iPhone8はデジタルズームの比較)
普段撮影するシーンはだいたいこんなものでしょう。
(1)屋内の照明下で、適当な物を撮影(通常のスナップ撮影レベル)
オートで撮影してますが、露光レベルが全然違います。KODAKは中心部のゴンタくんの鼻で露光を合わせているはずです。KODAKは背景が黒ツブレ、iPhone8はモデルが白トビ気味です。
(2)屋内の照明下で、適当な物を撮影(近接撮影の限界)
KODAKのマクロモードだと、iPhone8よりもうすこし寄れそうです。(KODAKの方、ちょっと寄りすぎでした)
屋外のテスト撮影は、お天気の良い日にしましょう。生意気に1日「晴れ待ち」しました。
(3)昼間の屋外で、風景を撮影(ズームなし)
ワイド端の場合、画角は双方変わらないです。ゴンタくん同様、KODAKは露光が空の明るさに引っ張られ、街並みが暗くなる傾向にあります。画像編集アプリで後から補正できますが、露光設定はちょっと見直した方がいい感じです。
(4)昼間の屋外で、風景を撮影(デジカメは光学ズーム、iPhone8はデジタルズームの比較)
KODAKは光学ズーム4倍、iPhoneはデジタルズーム5倍です。ここまで縮小してしまうと、光学ズームとデジタルズームの差はあまり感じません。逆光なので、街全体に発色もいまひとつ、朝日があたってる遠くの山並みは霞んでいる。巨匠監督なら、まだ「晴れ待ち」継続でしょう。
試しに1枚だけ、Panasonic LUMIX DMC-LX2との画質比較をしてみました。画角は16:9でKODAK側は画素数が16Mから12Mピクセルに下がってます。Lumixは標準の10Mピクセルです。
■まとめ
三度目の正直で、まともに使える濡れても、落としても、埃まみれになってもへっちゃらな丈夫なデジカメが手に入りました。二度目の失敗がなければ、もう1ランク上のデジカメを新品購入できましたので、これはちょっと残念です。
一番肝心な「濡れても、落としても、埃まみれになってもへっちゃら」ですが、これは耐久テストする気にはならないので、メーカーさんを信じます。
それにしても2017年9月発売のiPhone8のカメラでも、スナップ撮影のWeb掲載サイズ程度なら、安いデジカメと互角です。最新型の2眼〜3眼のスマホカメラならもっと綺麗なんでしょうね。15年落ちのLumixも健闘しています。
2022.04.11追記
しばらく使ってみて、感想をいくつか。
液晶画面の最高照度が足らないためか、反射・写り込みがきついためか、晴天の屋外ではほとんど液晶画面が見れません。逆光を避けようと太陽を背にしての撮影する際は、液晶にはモロに日が当たってしまうので全く何も見えず、このカメラにはビューファインダーがないため構図が決められません。
手持ちのスマホ2台(ナビ用のTorqueと通信用のiPhone8)の液晶はこの状況下でも見えるので、これは屋外利用を想定したカメラとして致命的欠点でしょう。
Kodakのサポートの相談したところ、反射防止にフィルムを貼ると反射・写り込みが抑制されるので、多少改善が期待できるとのこと。やってみましたが、「多少改善」レベルです。