SIMロック解除義務化へ・・・本当かな?
2014年06月28日の各社報道によると;総務省は、携帯電話会社が販売した端末を他社で使えないようにする機能「SIMロック」の解除を義務化させる方針を固めた。2015年度にも実施する。携帯電話の利用者が別の携帯会社へ乗り換えやすくなり、利用者の利便性向上や競争加速につながる。30日に開く有識者会議の中間取りまとめに盛り込み、年度内に具体策を詰める。以前にも似たような話があり、docomoはiPhone5S/5Cを除き、新しい機種のほとんどを、Softbankはおつきあい程度に4機種程を有料でSIMロック解除してくれるようになりました。
- auは通信方式がdocomoやそのMVNOと異なるため、SIMロック解除してくれても、利用者としてあまりメリットが無い
- docomoの端末はSIMロック解除してもしなくても、ほとんど全てのMVNO回線を利用出来るし、MVNOから回線使用量も入るし、docomoの端末を持ってSoftbankに移行する人も稀なので、SIMロック解除することの経営的ダメージは低い
- そういう意味で一番SIMロック解除による経営的ダメージが大きいのはSoftbank
という状況なので、今後Softbankがどう出るか楽しみですね。総務省は、SIMロック解除に応じない場合は電気通信事業法に基づく業務改善命令の対象にするなどして事業者に徹底させる方針だそうです。
将軍様旧スマホ docomo SO-02C SIMロック解除しよう!
docomoの有料SIMロック解除対応機種は以下で調べることが出来ます。SIMロック解除対応機種|お客様サポート将軍様が以前使っていたソニエリのSO-02Cも対象機種なので、海外で利用出来るようSIMロック解除してもらいました。
- 正常に機能する対象機種であれば、その端末の契約が切れていても、また中古購入でdocomoとの契約実績がなくてもOK
- docomoショップの窓口に、端末と身分証明書を持っていき、簡単な書類を作成すればOK
- 料金は¥3,000税別、所要時間は窓口が空いていれば、書類作成手続き終了後5分くらい
せっかくなので、SIMロック解除の手順を簡単にご紹介しておきましょう。
- 窓口の奥の部屋から、魔法の黄色いSIMカードを持って来て、端末にセットする
- 窓口の事務作業用PCに端末のシリアル番号を読み込ませ、ゴニョゴニョすると魔法の呪文が出てくる
- 魔法の黄色いSIMカードを入れた端末を起動すると、SIMロック解除のためのプロセスが起動し、端末に上記魔法の呪文を入力すればOK
- 魔法の黄色いSIMカードはもちろん回収されます
ネットワーク経由で何か魔法を掛けているみたいですね。SIMロック解除対象の端末と黄色いSIMと呪文が揃うと、SIMロックの呪縛から解放されるみたいです。・・・で、結果ですが、店員さんには「無事SIMロック解除できました」と言われましたが、Softbank等の契約済みのSIMを持ってないので確認しようがありません。海外でぶっつけ本番になりそうです。・・・ちょっと不安[2014.07.12更新]
知り合いのSoftbank iPhone4SのSIMを引っこ抜き、SO-02Cに刺してみて、電話(音声通話)が掛かることを確認しました。APNの設定が面倒だったので、データ通信は確認してませんが、通話が出来るので大丈夫でしょう。なお、docomoのSIMロック解除端末やEMOBILのSIMロックフリー端末を海外SIMで利用する場合、いくつか覚えておくべき事項があるようです。これを知っているかどうかで、現地での対応時間がだいぶ違います。
- データ通信用のAPNを事前に調べておいた方がいいというか、渡航前にプロファイルを作成して端末に保存しておくことをお勧めします。・・・2年前に購入したフランスOrangeのSIMのパッケージや添付書類には何も書いてませんでしたが、事前に端末に設定済みだったため、SIMを刺すだけでOKでした。もちろんネットで調べればOKですが、現地で無料WiFiスポット等を探すがあります。
[2014.07.12更新]
SO-02Cの場合、SIMを刺しておかないとAPNの保存が出来ないようです。 - 機種によっては、ローミングをONにしないと海外SIMでデータ通信出来なかったり、アンテナピクトが立たなかったりすることがあるみたいです。・・・これは知らないと結構困りますよね。
- docomoでSIMロック解除したスマホのテザリングは、まず諦めた方がいいみたいです。
「2014.07.12更新]
root化の上で設定ファイルを変更すると、テザリング時に強制的にdocomo指定のANPに接続されなくなり、他社SIMのもテザリング出来るようになるみたいです。
root化とか設定ファイルの変更とか詳しい方、失敗しても他人のせいにしない方は、こちらをご参考にしてみてください。
XPERIA SO-02Cを完全フリーのデザリングに
SIMロック解除済みSO-02Cを海外向けにセットアップしよう!
■ 不要なインストールアプリの削除、不要なデータ通信の抑制
SO-02Cは、docomoでのSIMロック解除に支障が出ると困るのでroot化してませんが、可能な限り不要なアプリは削除し、ストレージ領域の節約と、無駄なデータ通信を抑制しましょう。これで多少動きも速くなりますので。それにしても、キャリア版のスマホには、root化しないと削除出来ないプレインストール・アプリが多すぎます。まあ、間違ってアプリを消して大騒ぎする人もいるし、キャリアの有料サービスに繋がるアプリを消されるのも困るので、どうにもならないですね。
■ 海外向けに必要なアプリをインストール
ここで重大な問題が発生しました。Kanatecの場合、Google mapsのマイマップ機能を使い、訪問先の場所やその他の情報を集約して管理しています。AndroidのGoogle Mapでは、なぜか標準機能でこのマイマップをサポートしてないため、Google Maps Engineというアプリを使用する必要があるのですが、これがエラーでインストール出来ません。Google Play上のユーザコメントでも、インストール出来ないという情報が多数あるため、Kanatec固有の問題ではないようです。アプリのAndroid要件もギリギリ満足しているのですが・・・。Google mapsのマイマップ機能が使えないとなると、この端末をメインにするのは無理ですね。でも、SIMロック解除の様子を現地で確認したいので、暇つぶし用に一応持っていこうと思います。
仕方ないのでSIMロックフリーのWiFiルータとiPod touch&iPad miniを使おう!
■ WiFiルータは・・・
Kanatecの装備品としては、前回のフランスOrangeのデータ通信用プリペイドSIMで使用実績のあるD25-HWと、SIMロックフリーと言われるGL-01P及びGL-04Pがあります。
なお、D25-HWはdocomo等の国内キャリアに対してはロックが掛かっていますが、海外ならFreeとのことです。周波数的には、全ての端末ともW-CDMA1700MHzと2100MHzで使えます。・・・LTEは周波数帯が統一性が無いので、始めから諦めてます。荷物を増やさず、万が一のバックアップを考え、小型で使用実績のあるD25-HWとバッテリー持続時間の長いGL-04Pの2台を持っていきましょう。
■ 端末は・・・
iOSの場合、MapsEngiceというアプリを使えば、Google mapsのマイマップを閲覧出来ます。地図も詳細なGoogle mapsだけでなく、データ量が軽めなベクトル系地図のiOS標準のマップも使えます。問題はiPod touch及びipadともGPSを搭載してないことで、ナビの際に自身の位置情報の精度がイマイチ不安になりますが、対策としてSO-02CをWiFi運用して補助的に使用したいと思います。運用的には、出先に持っていくのは小型のiPod touchと、予備に周辺地図をダウンロードして保存したSO-02Cを、ホテル内で調べものするのは画面の大きめなiPad miniとします。
■ 実は・・・
WiFiルータと端末が2台ずつあると、1セットを将軍様に持たせることが出来ます。将軍様は、お気に入りの買い物が始まると、待っている家来のことは全く気にせず、その間家来はとても暇な状態となります。暇な時間も限度を超えると、家来とはいえどうしても反抗的な態度が目立って来て、それを見た将軍様が激怒するという悪循環が過去何度と無く繰り返されて来ました。現地でもLine等で将軍様と家来の通信手段が確保出来れば、将軍様のお買い物の間、家来は周辺を自由に散策出来るようになりますので、お互い気持ちよく旅行出来るに違いありません。
[2014.07.12更新] Softbank版 iPad2(中古)を購入しました!
ご近所のPCデポの中古品ショーケース内で見つけ、ずっと気になっていたSoftbank 3G版のiPad2(中古)を、¥22,000(税別)で購入しました。なぜ今更3G版のiPad2かというと、国内キャリアが販売するiPadは、国内では自社以外のSIMは使えないが、海外ならSIMで使えるらしいので、実験してみたくなりました。また結構状態のいい中古品なので、iPad miniより画面の大きなWiFi版としても利用できます。
■ 女ジャイアン対策は・・・
女ジャイアンである将軍様に見せると、初代iPadのように没収され、二度と返してくれない恐れがあります。最近、(生意気にも)初代iPadの動作が遅いと文句を言ってますので・・・。
対策として、「画面が小さく使いにくいので要らない」と言って興味を示さないiPad miniとiPad2に同じケースとカバーをつけ、将軍様に見分けがつかないようにしました。本体カラーも同じ白なので、同時に見せなければ今のところバレてません。将軍様のITリテラシーなんてその程度のものです。しめしめ・・・。
■ Softbank SIM無しでセットアップ出来る?
実験ノートをきちんと書いてなかったので、若干怪しいのですが・・・SIMなしでモバイル通信ONの状態だと、エラーが出てiTunesに接続出来ず、iOSの更新やiTunes経由でのアプリのインストールが出来ないようです。モバイル通信をOFFすれば、普通のWiFi版iPadと同じ挙動をするようです。
試しに、モバイル通信ONの状態で契約切れのdocomoのデータ用SIM(OCN)を刺してみてもダメでした。
次に、”海外SIMならOK”との情報に従い、フランスOrangeの契約切れのSIMを刺してみたところ、問題なくiTunesに接続出来、iOSの更新やアプリのインストールも出来ました。
France Orange SIMとiPad2の組み合わせもちろん圏外ですが、”不正なSIMです”エラーも無く、キャリアとしてOrange SIMを認識してます。やはり噂とおり、海外SIMならOKそうです。
France Orange SIMとiPad2の組み合わせその後改めてdocomoのデータ用SIM(OCN)を刺して見たところ、”不正なSIMです”エラーが出てますが、キャリアとしてOrange Franceを認識したままです。
docomo SIMとiPad2の組み合わせ再びOrange SIMに変えたら、”不正なSIMです”エラーは消え、”圏外”表示に戻りました。ここから先は現地での実験が必要ですが、行けそうな雰囲気ですね。現地にはiPad mini(WiFi)ではなく、こちらのiPad2(3G)を持っていくことにしましょう。iPad2のSIMはマイクロサイズになりますので、WiFiルータやSO-02Cの標準サイズへのSIMアダプタとiPad2のSIM抜きピンも忘れないようにします。現地での実験テーマが増えました。
現地のデータ通信SIMカード
取り扱い店舗が多く入手が容易、エリアが広い、Web等での各種情報が豊富・・・との理由により、日本のdocomo的な現地のメジャーブランドを使用したいといます。
■ ドイツ T-mobile
店舗も多数あり、入手性は問題無しです。周波数もW-CDMA2100MHzに対応しています。SIMの候補は、XtraというシリーズがプリペイドSIMになります。今回はWiFiルータに使用しますので、データ専用のXra DATAというSIMを購入したいと思います。通信速度は8Mbps、購入時の通信量は500MB、有効期間は1日/1週間/1ヶ月の3種類があります。値段は1日用が2.95ユーロ、1週間用が9.95ユーロ、1ヶ月用が14.95ユーロです。もちろんチャージも可能ですが、今回の行程と使用状況なら、1週間用(9.95ユーロ)のXtra Data Flat Mで十分ですね。
■ フランス Orange
店舗も多数あり、入手性は問題無しです。周波数もW-CDMA2100MHzに対応しています。前回購入したのはPass Let’s GoというSIMでしたが、ラインナップが変わってるみたいですが、多分これでOKのはずです。後は現地で何とかしましょう。通信速度は4Gの高速に対応しているようですが端末が対応しないので3G相当、購入時の通信量は500MB、有効期間は1ヶ月、値段は9.90ユーロです。もちろんチャージも可能ですが500MBあれば、今回の行程なら十分でしょう。
■ 事前の準備
渡航直前になったら、上記のSIMのWebページを印刷し、身分証用のパスポートのコピー、現住所代わりのホテルの住所を印刷しておきます。これだけお店に持参すれば、別に言葉なんてちゃんと通じなくたって何とかなるでしょう。”ひつじのショーン”なんて、一切言葉もテロップも無しで、3歳児でもストーリを理解出来ますから。・・・複雑なシーンでは図解で補足してますので、手持ちのコピー一式がこの代わりになります。それと、APNを含めたプロファイルをWiFiルータに設定しておきましょう。
■ その他念のため
もし初期のデータ量を使い切った際のチャージですが、ケータイやスマホならSMS経由等で自分で出来ますが、WiFIルータだけの場合はお店にチャージをお願いすることになります。この場合、SIM購入時のパッケージに電話番号等が書いてありますので、捨てずに旅行記念品として保管しておきましょう。