撮鉄入門 挑戦5回目

伊豆箱根鉄道のWebに「大雄山線では8/30(水)に車両の定期検査・整備に伴う車両輸送のため、一部列車が運休します。」と、いつもの告知が出ています。(詳しくはこちら

前回の車両輸送は2023.06.19で、この時は車両を大場の工場に送る輸送でした。今回は定期検査上がりの車両の戻りと思われます。

今回で5回目となる撮鉄挑戦のテーマを考えてみました。

  1. 橋梁の鉄骨などが被らない場所で、車両編成の全容を写真撮影
  2. コデ165の走行音が気になるので、音声付きの動画撮影に挑戦

もうすぐ何も予定のない夏休みが始まりますので、事前検討〜準備を進めたいと思います。

▪️(テーマ1)甲種輸送の車両編成の全容を写真撮影

タイムライン

今回は検査車両の戻りの輸送なので;

月日時刻イベント
8/29?確認中ED31形(機関車)に牽引され大場の工場を出発
確認中三島駅でJR貨物の機関車に引き渡し
確認中東海道線で小田原を一旦通過(※1)し、大磯町の相模貨物駅にて留置
8/30確認中JR貨物の機関車に牽引され、東海道線で小田原に向け相模貨物駅を出発(※2)
10:50頃JR貨物の機関車に牽引され、酒匂橋梁通過
小田原駅構内で、JR貨物から伊豆箱根鉄道に点検車両を引き渡し(※3)
11:45コデ165に牽引され、小田原駅を出発(※4)

甲種輸送の車両編成の全容を写真撮影するタイミングは、上記の※1〜※3です。

※1:「大雄山線に渡り線があるのはJR貨物線の下り線側のみ」のため、三島から来た車両は一旦小田原を通過し、大磯町にある湘南貨物駅で向きを変える。課題は、通過日時がわからないこと。ネットでの調査したが情報が見つからず。

※2:相模貨物駅から小田原駅に向かう車両の酒匂橋梁通過時刻は、過去実績より10:50。ここから逆算すれば国府津くらいまでの通過時刻は予想可能。

※3:小田原駅構内で甲種輸送の車両は一旦停車するため、写真撮影はしやすそう。問題は線路を跨ぐコンコースや駅舎に隠れてしまわないか、車両編成全体が見通せる撮影可能なスポットがあるか?

撮影スポット候補

(旧)松田踏切跡(北側)

線路が4本+廃線あり、北側の2本が貨物線。

ここなら遮るものがないので、100m超の編成の甲種輸送車両の全容が撮影できそう。
鴨宮駅から近いこともあり、複数の撮鉄さんがいると完全に見切れてしまい、「邪魔だ〜!どけ〜!」と怒号が飛びそう。

打越大通りの路線橋の上

(旧)西湘貨物駅なので、広い敷地の中に線路が4本+廃線あり、北側の2本が貨物線。

撮影場所は歩道もあって安全な上に、斜め上からなので、100m超の編成の甲種輸送車両の全容が撮影できそう。ここなら複数の撮鉄さんがいても邪魔にならない。(橋の上は路駐不可、駅からも遠いのでここに来る撮鉄さんはあまりいない予想)

※3の小田原駅はガチな撮鉄さんで混み合い、「邪魔だ〜!どけ〜!」と怒鳴られた際にうっかり反撃して面倒なことになりそうなのでやめておきます。

ということで撮影場所は「打越大通りの路線橋の上にしましょう。8/30の相模貨物駅から小田原に向かう車両の通過時刻は10:45〜10:50と想定します。

▪️(テーマ2)コデ165 音声付きの動画撮影

撮影場所の検討

今回の狙いはコデ165の走行音を含めた動画撮影なので、線路から離れたいつもの水道橋付近の狩川土手ではなく、合法的に線路間近で撮影できる場所とします

井細田駅北側
五百羅漢駅北側
穴部駅北側

五百羅漢駅北側はいかがでしょう?ここなら交換のため一旦停車後、出発〜加速時のモーター音も聞こえ、また見通しもいいので動画的にもよさそうです。

穴部駅北側の秘密?のガード下も大迫力ですが、こで165を下から撮るマニアックすぎる構図なので、これは今後にとっておきます。

▪️移動時間の確認

打越大通りの路線橋から五百羅漢駅北側への移動時間を確認します。条件は以下の通りです。

  • 打越大通りの路線橋の撤収時刻は10:55
  • 五百羅漢駅北側への目標現着時刻は、車両通過予定時刻11:51の15分前=11:35
  • 移動は電動自転車
GoogleMapsより

自転車での移動時間は約20分、途中でおトイレ&給水休憩しても間に合いますね。OKです。

▪️機材の準備

1)写真撮影機材

カメラのキタムラで中古購入したミラーレス一眼+45〜150mm望遠ズームでいきましょう。

2)動画撮影機材

ミラーレス一眼 Panasonic Lumix GF3(2011年)

ミラーレス一眼でも動画撮影できるのですが、問題は貧弱そうなマイク。外部マイクの端子やマイクを取り付けるアクセサリーシューもないので、音質改善の余地がない。

現状でどの程度の音質で動画撮影できるのか?このカメラを購入の際、動画撮影は全く想定してなかった。

iPhone12(2020年)

以前から欲しかったジンバル、カメラのキタムラで格安中古品(ABランク、2,400円)を発注しました。DJIジャパン ハンディスタビライザー OSMO MOBILE2 OSMOM2、2018年製で型落ちになりますが、入門用なの安価な中古でいいでしょう。

(8/8ジンバル入荷)

8/6の朝にネットにて注文し、8/8の昼過ぎにカメラのキタムラ小田原・飯泉店から入荷の連絡がありました。

店頭受け取りなのでお店まで行く必要があるのですが、中古品の現物を店頭で確認でき、さらに送料0円の方がメリットが大きい。

帰着後に充電状態や簡単な動作確認し、問題なさそうです。ABランクなので目立った傷も付属品の欠品もありません。

▪️Let’s 実験!

ミラーレス一眼 Panasonic Lumix GF3(2011年発売)とiPhone12(2020年発売)、この2機種の標準状態で動画撮影をしてみて、音質と画質を比較してみましょう。なおミラーレスのレンズは線路脇フェンスいっぱいまで接近して撮影したいので14mm固定としましょう。

実験結果(1)

1)ミラーレス一眼 Panasonic Lumix GF3(2011年)・・・Macだと動画が取り込めない?

Lumix GF3取説より
Lumix GF3取説より
  • [AVCHD]動画は必ず「PHOTOfunSTUDIO」を使って取り込んでください。
  • 「PHOTOfunSTUDIO」はWindows版しかなさそう。
  • AVCHD1動画をパソコンに取り込める?→Macでは取り込めません。

Macだと動画取り込みはできないみたい。SDメモリカードを見ても「AVCHDのインデックスの用のファイルとデータのようなファイル」があるようですが、動画単体のファイルは存在せず。これより古い機種の2006年製造のLUMIX DMC-LX2だと動画ファイルがSDメモリにそのまま保存されてました。

もともと動画撮影用に購入したカメラではないので、深入りせず諦めましょう。

2)iPhone12(2020年)+ジンバル・・・この機材構成に決定

2023 08 10 五百羅漢リハ1
五百羅漢駅にて、リハ(1)
  • iPhone12にて撮影
  • ジンバル使用、外部マイクは使用せず
  • 準備中に列車が接近して焦りレンズの清掃を忘れたため、なんとなく曇った映像に。。。

ジンバルの操作にまだ慣れてないので、本番までに練習しよう。さほど風は吹いてなかったが、環境ノイズがどうしても気になる。やはりモフモフ付きの外部マイクが欲しい。

実験結果(2)

エアコンの効いた室内でジンバルの操作習熟訓練をしていて気がつきました。

外部マイクは使えない?!

ライトニングコネクタが使える向きで、ジンバルに取り付けた状態

iPhoneとジンバルは青丸3点で固定されます。

ライトニングコネクタが使用できる向きにiPhoneをジンバルにセットすると、ジンバルのアームがカメラのレンズに被ってしまいます

気を取り直して考えてみると、一般にスマホのコネクタは本体裏側の下の方、カメラのレンズは上の方なので、このジンバルに関して言うと、スマホのコネクタに有線の外部マイクを刺すことは想定されてないような。。。

2400円払っていい勉強になりました。(いきなりジンバルとマイクをまとめて購入してたらショックだったでしょうね)

まあそんな頻繁に外部マイクを必要とすることもないので、これも一旦諦めましょう。以上を持って、動画撮影機材は決定とします。

DJIのWebサイトより

同じメーカDJIにも2点固定のジンバルがあり、オプションとしてマイクロフォンの扱いもある。

iPhoneのライトニングコネクタに取り付けられているのは、マイクではなくトランスミッタの受信機。マイクはお姉さんの襟元にある。自撮り用のマイクですね。

ところで我が家のDJIジャパン ハンディスタビライザー OSMO MOBILE2、自撮り棒機能はあるのか?外は暑いし台風も近づいてきているので、エアコンの効いた室内でジンバルの操作習熟訓練を継続しよう。

わかった!我が家のジンバルもスマホを縦構図にすると2点固定でライトニングコネクタとカメラのレンズ双方使える様子。でも縦構図で動画撮影する予定はない。

実験結果(3)

ボタン操作や専用アプリの使い方を一通り確認。以下の理由により、ビデオカメラをメインのiPhone12から予備機のiPhoneSE3に変更。

  • 撮影中に電話やLINEで「おやつを買ってこい!」と指示連絡が入ると困る
  • 出先で立ったままジンバルのホルダにスマホを取り付ける際、(ブキなため)スマホを落としそうで不安(メインのスマホはお財布であり鍵であり壊すと面倒)
  • 撮影時の電車のダイヤ、地図並びに雨雲レーダーなど常用スマホをカメラ以外の用途で使用したい

スマホを変えると、ジンバルの初期バランスの取り直しや、アプリの再設定など少々面倒。

▪️甲種輸送当日

前日の運行スケジュールがわかったかも?
3月27日
 大場13:48→田町53/14:00→三島14:05(ED+入場車)
 三島15:22→田町27/16:05→大場16:12(ED回送)
3月28日
 三島15:25→①相模貨物16:24(JR機関車+コキ3両+出場車)
3月29日
 相模貨物10:30→②小田原10:51(JR機関車+コキ3両+出場車)
 大雄山10:26→小田原10:47(コデ回送)
 小田原11:36→大雄山11:57(コデ+出場車)

Ref. Railway News 情報伝言板

前回(今年)の戻りは3/30で日にちが異なるため、昨年以前の情報のよう。(情報元のHTMLファイル名 “2903.html”より推察すると平成29年=2017年では?)なので、3/29の小田原〜大雄山駅間のダイヤは今回とは異なる。しかしながら「②小田原10:51(JR機関車+コキ3両+出場車)」のJR貨物のダイヤは変わってないと判断される。(酒匂橋梁通過は10:50頃なので、現状と同じ)

これより前日の三島〜相模貨物の輸送にて、「①相模貨物16:24(JR機関車+コキ3両+出場車)」より、打越跨線橋通過(上り方向)は相模貨物駅到着20分ほど前の16:05前後と予想。

8/30 打越路線橋にて

10:35位に現着。既に一人スタンバイ中です。

お邪魔しないよう充分離れて列車を待ちます。

10:46、キター!

架線支持の構造物が被ってしまい、車両編成全体がよく見えない。

何かが違う!

大雄山線の車体色が赤一色になっている。大場の車庫に送った際は赤とベージュのツートーンだった。オールペンしたらしい。

Ref. 撮鉄入門 挑戦4回目

反省点と改善の余地;

  • この辺りは速度が速く、いい感じで車両編成全体を撮影するには結構難しい。
  • 架線支持の鉄骨や電柱が多数被ってしまう。(上から写すとこんな感じになる)
  • 使用したミラーレス一眼カメラがデータ保存にもたつき連写が難しい。SDカードの問題か、カメラの処理能力の問題か?次の撮影はNikon D50に戻そう。
8/30 五百羅漢駅にて
2023 08 30 大雄山線甲種輸送五百羅漢駅にて 720WebShareName

反省点と改善の余地;

  • 当初より予想していた通り音声に問題あり。風切り音がひどすぎ。
  • ウインドジャマー付きの外部マイクにしないと無理。

Webに載せるレベルとしてはiPhoneSE3のカメラで画質的には十分。ジンバルもよく効いていて、手持ちのブレの問題はなし。¥2,400の中古ジンバルは今後も活躍しそうですが、屋外系Youtuberを目指すにはマイクをなんとかしたいです。

【2023.09.06追記】

赤一色の塗装、「大雄山の天狗電車」と呼ぶらしい。9/6から営業運転開始。

(おわり)