第2期 デジタルアーカイブ事業

第2期 デジタルアーカイブ事業

■ 第1章 事業の必要性

今から7−8年ほど前、アナログカセットテープとVHSビデオテープのデジタル化を、第1期事業として実施しました。アナログカセットテープは、CD化する際にあわせてMP3に変換し、HDDとDVD-RAMに保存してあるため、当面は万全です。問題は、DVDビデオ化したVHSビデオ類ですが、当時使用した激安DVD-Rメディアの劣化が始まっており、再生エラーが頻発するようになりました。これとは別に、BSデジタル放送開始以降、D-VHSビデオテープに録画したコンテンツも、専用デッキが故障したら、既に各社製造終了してかおり、買い替えが困難な状況です。さらに、このD-VHSデッキはTS出力のみのため、i.LINK(IEEE1394)入力のあるデジタルチューナやデジタルテレビも入手困難です。このままでは、仮面ライダー1号・2号・新1号の全98話分やウルトラセブン全49話のDVDビデオや、山口百恵の引退コンサートのD-VHSビデオなどが再生不可能となってしまう可能性があります。

■ 第2章 DVDビデオのアーカイブ

激安メディアのデータ記録層の経時劣化が進んでいるDVDビデオの処理を最優先課題としました。

(1)DVDビデオデータのPCへの吸い上げ

iMac内蔵のスーパードライブでこれを読み込むと、時々巡回冗長検査(CRC)エラーが出て読み込みが中断してしまいます。やはりかなり劣化が進んでいるようです。まずは、ディスク面に傷をつけないよう十分注意してクリーニングし、少しでも読み込みエラーが減るよう前処理します。次の処置として、読み込みのDVDドライブを他の機種に換えてみます。幸いKanatec本社には複数の外付けDVDドライブがあるので、その中で一番安定して読み込めるものを探します。結果的には、2年ほど前にハードオフで¥3,000で購入したIOデータのスーパードライブが一番安定していました。

(2)再エンコーディング作業

PCに吸い上げ完了したデータをそのまま再びDVDビデオに焼き直しするのも芸がないので、iPod touchやiPadで視聴できるようにします。エンコード用のソフトは、フリーのHandBrakeを使用します。(1)でPCに吸い上げたDVDビデオデータを入力ソースに選択し、変換フォーマットはプリセットのApple/iPhone4にしました。このプリセットは、エンコードはH.264、画面サイズは640×480、フレームレートは30fpsになります。なおエンコードのソースには、DVDデータのチャプター単位で指定したり、また直接VOBファイルを指定することもできます。KanatecのiMac 2.66GHzのCore2Duoの場合、1本25分程度のコンテンツの変換に40分以上掛かりますが、複数のCueを登録しバッチ処理可能なので、特にPCの前に張り付いている必要はありません。備考:この方法は、コピー・プロテクトが掛かっていない自作DVD向けの方法です。

(3)コンテンツデータのアーカイブ

(2)でエンコードしたm4vビデオは、そのままPCのHDD内に保存しておくとHDDクラッシュのリスクが残りますので、他のメディアにバックアップしておきます。バックアップ先ですが、DVD-Rだとまた数年後に経時劣化の恐れがありますので、手持ちで最も信頼性の高そうなカートリッジタイプのDVD-RAMに保存しておきます。・・・これが結構手間と時間がかかります。もしお手持ちに外付けHDDがあるなら、これにバックアップするのでもいいと思います。備考:Kanatecは資金不足のため、Blu-rayドライブを持っていません。

■ 第3章 D-VHSビデオのアーカイブ

これが一番の課題です。PCでTSキャプチャすることは可能ですが、膨大なデータをそのままPCや外付けHDDに保存しておくのは容量的に現実的ではありませんし、TSデータのままだとテレビでの視聴が難しそうです。まあ、世の中の常識的に考えると、Blu-rayレコーダにダビングするのが普通ですが、Kanatecは資金難のため、Blu-rayレコーダを持ってないため、未だにD-VHSでテレビ録画しています。これが問題をさらに拡大している要因でもあります。備考:安価で入手が容易なS-VHSテープにデジタル録画する方法があるため、なかなかBlu-Rayに乗り換えられません。備考:ある時期以降のテープについては、コピーワンスやダビング10放送になっているため、コンテンツのダビング回数制御に対応していないD-VHSは、Blu-rayへのダビングができません。とは言え、D-VHSデッキもi.LINK入力付きのチューナーもテレビも、既に入手困難な状況なため、そろそろBlu-rayに乗り換え時かも・・・ 今の状況を見ると、Blu-rayがD-VHSのような短命にならないような気もします。

■ 第4章 レコーダの仕様&価格調査

[基本仕様]

  • 安くて、それなりにまともなもの
  • i.LINKによるD-VHSダビングが可能なこと
  • 安価なDVD-RメディアにAVCHDフォーマットによるHD録画ができること
  • D-VHSデッキや液晶テレビと同じメーカのPanasonic製が相性的に好ましい

[機種選定結果]

上記の基本仕様から、ブルーレイディーガ BRT300に決めました。シングルチューナのため、i.LINK端子付きの機種の中で最も安く、Web上にてD-VHSデッキとのダビングも保証されています。また、安価なDVDメディアにAVCHDフォーマットでのHD録画も可能です。・・・もちろん画質は実際にみてみないと何ともいえません。

[価格調査結果]

価格comの最安値は¥35,000程度なので、これを基準に小田原市内を調査してみました。

  • ドンキホーテ :¥35、800 (家電ご贔屓様会員価格)
  • ノジマ :¥32,800 (値引き交渉後価格、ポイントなし)
  • ヤマダ電機 :¥32、000 (値引き交渉後価格、ポイントなし)

なおヤマダ電機の場合、現金値引ではなくポイント値引きにすれば、実質でもう少しお安くなります。・・・と言うことで、価格com最安値より更に1割程度安く、ヤマダ電機にて無事調達完了しました。それにしても、知らないうちにBlu-rayレコーダって、とっても安くなったんですね?メディアについてもいつの間にか安くなっており、25GBのタイプでまとめ買いすれば、1回録画のRで¥100以下、繰り返し録画のREで¥200以下で買えます。いつの間にか、ちょっと前のDVD-R/RWメディア並の値段になってます。とりあえず、ヤマダでTDKの25G REタイプ10枚組を¥1、480(ポイント値引き10%)で1組買ってきました。REタイプなので、書き損じしても繰り返し使えるので安心です。

emobile昼割 月額¥2,480、 その後・・・

emobile昼割 月額¥2,480・・・といっても、NTT東日本の光ポータブルのレンタル代が月額¥350なので、合計で¥2,830になります。契約した8月初頭の時点ではこれがベストと思っていたところ、なんと@niftyからemobile G4 42Mを終日利用可能で、月額¥3,217+WiFiルータ端末1円という衝撃的なサービスが発表されました。差額は約¥400ありますが、42Mの高速通信を終日利用可能であり、2年縛りの契約当初からちょっとショックを受けつつ、善後策を調査してみました。

■ emobile昼割から@nifty G4に乗り換えられないか?

@nifty及びemobile双方のサポートに確認してみましたが、回線としては同じemobileを使っていても、それぞれサービス提供事業者が異なるため、”emobileを解約後、@niftyに新規契約”となるため、現状のemobile側の違約金の対象となります。ということで、金銭的な事情によりこれは不可能です。

■ だったら、emobileのG4昼割(月額¥3,080)に乗り換えられないか?

この場合は同じemobile内でのコース変更なので、違約金の対象にはなりませんが、一つ大問題があります。NTT東日本の光ポータブルはG4に対応してないため、別途G4用モバイルルータを購入する必要があります。現状の昼割及びG4昼割りの月額¥3,080は両方とも”ベーシック”という端末購入時の分割費用を含まないコースであり、G4ルータを手に入れるには一括払いで4万円近い額を支払うか、または¥4,980でルータを購入するため”G4昼割 にねんM”の月額¥4,080にコース変更する必要があります。昔からわかりにくい携帯の料金プランはこちら今キャンペーン中で月額¥3,880の時間制限のないG4契約より高い昼割を契約する人も、4万円近い端末を購入する人もいないでしょうね。

■ 結論は・・・

自分からハマった2年縛りの罠なので、乗り換えは諦めます。・・・と言いつつ、光ポータブルが登場してからそろそろ1年経つので、G4対応の新型光ポータブルが出ないかな?と期待していたりします。なおモバイルルータの中古もあるようですが、結構ニーズがあるようで値段もそれほど安くありません。