第4期 デジタルアーカイブ事業

第4期 デジタルアーカイブ事業

夏休みの自由研究として、Androidスマホのroot化に挑戦しようと準備していましたが、あっけなく夏休み前に作業が完了してしまい、時間を持て余してしまいました。Ref. バックナンバー [2013/08/03] Android root化に挑戦、他あれこれ再検討した結果、DVD-RやHDD内のあちこちに散在している貴重な映像コンテンツを、永久保存に向けアーカイブすることにしました。このデジタルアーカイブ事業は、今回で第4期の作業となります。DVD-Rの場合は経年劣化(注1)による読み取り不能で、HDDの場合は突然のクラッシュで、一気にコンテンツを失う可能性がありますので、早めに対策しておきましょう。注1:DVD-Rメディアの出始めの頃は値段も高かったため、かなり怪しい激安品を多く使用している

  • 第1期:カセットテープに保存された音楽コンテンツをMP3形式のデジタル化し、HDDに保存。
  • 第2期:VHSカセットテープに保存された映像コンテンツをDVD-Rに保存。その後、一部のコンテンツについては、iPadやiPod touchで視聴できるようにm4vファイルにも再変換しHDDに保存。
  • 第3期:D-VHSテープに保存された映像コンテンツを、HDDレコーダやBru-rayメディアに保存。但しD-VHSはムーブに対応していないため、放送でコピーワンスやダビング10によるコピー制御が掛かった以降のコンテンツの移動は不可能なため途中で挫折。

■ 第4期 デジタルアーカイブ事業の対象

今回のアーカイブ対象は;

  • 第2期事業の対象であるウルトラセブン(全49話)と、仮面ライダー1号/2号/新1号(全98話)を確実に後世に残すため、m4v化したファイルを、HDD以外にバックアップする。
  • 10年以上撮り貯めたデジカメ写真や、自作ビデオファイルを、HDD以外にバックアップする。
  • その他ついでに、捨てられないソフトのインルトーラなど、大量のCD-ROMやDVD-ROMファイルをすっきり纏めたい。

■ アーカイブ方法

お金を掛けずにアーカイブするなら、国産の信頼性の高そうなDVD-Rにバックアップするのがいいのですが、かなりの枚数になってしまい、その後の保管スペースを食いそうです。・・・ということもありまして、最近はBlu-rayメディアも結構安くなってきたので、ここは奮発して、Blu-rayドライブを購入することにしました。Blu-rayドライブの調達条件は以下の通りです。

  • 使い回しやすいよう、外付けタイプとします。
  • 確実性を期すため、Mac用のBlu-rayメディア用のライティングソフトのバンドル品とします。・・・Mac OSXのFinderの基本機能でBlu-rayの書き込みは出来るようですが、ドライブやメディアの制限があるようです。後からソフト単体で購入すると高くつくので、ソフトバンドル品とします。
  • 過去の資産を生かすため、DVD-RAMの読み書きが出来るドライブとします。・・・もちろんDVD-RAMのカートリッジからメディアを取り出す必要があります。
  • 将来的なメディアの価格がさらに下がったときにも対応できるよう、DL(2層)やXL(3層/4層)メディアにも対応できること。

以上の条件で、Logitecの「USB3.0対応ポータブルブルーレイドライブ(for Mac)【LBD-PME6U3MSV】」という、ライティングソフト「Toast 11 Titanium」がバンドルされたもの(注2)を購入しました。注2:ソフト単品で購入すると1万円を超えてしまいますので、バンドルソフト無しの安いBlu-ray ドライブを購入してしまうと、後で高くつきます。

■ 追加の情報

(1)ライティングソフト Toast 11について

Toast 11単体では、Blu-rayメディアへのPCデータの読み書きは可能ですが、市販のBlu-rayビデオの再生や、自作のBlu-rayビデオのオーサリングは出来ません。まあ、Blu-rayビデオの視聴は、普通のBlu-rayプレーヤと大画面テレビにお任せするとして、オーサリングするためには、オプションで「Toast 11 HD/BD プラグイン」を追加購入する必要があります。このプラグインソフトは、通常価格¥2,625ですが、Logitec製ドライブバンドルのToast 11 Titaniumユーザ向けの特別価格¥2,100で購入できます。

(2)Toastのおまけソフト

Toastをインストールすると、ついでにいくつかのおまけソフトがインストールされます。これはパッケージ版のToastも同じなのか、LogitecのBlu-rayドライブにバンドルされているのかは不明ですが、結構役立つものがありますのでご紹介しておきます。

  • Disc Cover 3 RE:Blu-rayやDVD等のメディアのラベル面に、タイトル等をプリントするソフトです。これはEPSONプリンタのバンドルソフト「Print CD」や、ラベルシールメーカ エーワンで無料ダウンロードできる「ラベル屋さん」があるので、特に必要性は低いソフトです。
  • DiscCatalogMaker RE:手持ちのCDやDVDのカタログをデータベース化するソフトです。膨大なアーカイブデータを効率よく管理し検索するのに便利なソフトです。Toastでメディアを焼くと、自動的にメディアのコンテンツデータを生成・保存してくれるので、手間もかかません。
  • Get Backup 2 RE:これがイチオシの便利なソフトです。OSX10.8 Mountain Lionでは有料になってしまったたHDDのクローニングソフト「Carbon Copy Cloner」の代替品として活用しています。もちろん通常のファイル単位でのバックアップも出来ます。
  • Spin Doctor:アナログ音源をデジタル化してMacに取り込むソフトです。ノイズ除去等の機能もあるようですが、第1期のデジタルアーカイブ事業で全てのアナログ音源のデジタル化が完了しており、今のところ使用予定はありません。
  • その他:TiVoというテレビ録画関係のソフトが2本付いていますが、Macでテレビ録画はしないので、アンインストールしてあります。

■ 今回の気づき事項、諸々

(1)Blu-rauメディアの保存

メーカのホームページ等には、「不織布ケースやファイルケースのような軟質のケースでの保管をお避けください。」との注意書きがあります。Blu-rayメディアは、CDやDVDと比較し、傷やホコリによるエラーが生じやすいようです。DVDビデオを入れていたプラ製のハードケースは大量に余っていますが、保管の際に結構場所を占めるのが難点です。色々探してみたところ、TDKからBlu-ray用のファイルタイプのケースが出ていました。記録面にキズをつけにくい超極細繊維スリーブの12枚収納のハードケースです。メディアメーカが出している商品なので安心でしょう。

Amazonで、3個パック(=36枚分収納)を¥1,345で購入しました。

(2)記録メディアの寿命

今回の作業で、10年以上前に記録した230MBのMOを40枚程及びDVD-RAMを5枚程を読み出して、Blue-Rayに記録し直してみました。この結果、MOメディア2枚が再フォーマットしようとしたところ、エラーのためフォーマットできませんでした。DVD-RAMも2枚がマウントや読み出しに異常に長い時間が掛かり、データは無事読み出せましたが、その後再フォーマットできませんでした。DVD-RAMはデータ保存用としてカードリッジ入りのものを使用しており、記録面の傷やホコリの問題は無いと判断します。・・・最終的には、カートリッジから取り出し、記録面に問題が無いことを確認。不具合のあったMO及びDVD-RAMともいわゆる「二流以下のメーカの格安品」であり、「一流メーカ」のメディアは一切問題無しです。長期保存をする場合や、貴重なデータを保存する場合は、メディア代はケチらないことが大切と実感した次第です。

(3)Blu-rayメディアにラベルシールは貼らない方がいい?

メディアにラベルシールを貼ると、微妙に重心位置がずれ、回転時に偏心による振動が出てしまい、その結果読み書き時のエラーが生じる恐れがあるようです。今までDVDやCDにラベルシールを貼っても、特に問題が出たことは無いのですが、Blu-rayについては要注意のようです。なお、スロットローディングのドライブを使用する場合は、ラベルシールの使用は厳禁です。スロットの中でラベルが剥がれると致命的な状況になりますので。既に何枚かラベルシールを貼ってしまったので、正常に読み取りできるか実験をしてみましょう。