今まで何度も通ったことのあるご近所を、再発見しに改めて訪問する企画です。
今回は、酒匂川の大口付近にある文命用水とそこに設置された古い水力発電所の見学の予定でしたが、途中アクシデントのため、ただのサイクリングになってしまいました。
■狩川を北上
太めのタイヤの電動自転車なので、オフロードもOKです。
結構雲の多い天気だったのですが、高層の雲のため富士山は綺麗に見え、雨雪の心配はありません。
狩川右岸の土手道は、相模沼田駅付近と塚原駅北側で一部途切れてしまいますが、それ以外はとても快適に走れます。
本日の最初の目的地は、文命用水の始点となる水力発電所「内山発電所」です。場所は酒匂川 新大口橋のすぐ上流なので、このまま狩川の土手道で大雄橋まで遡ります。
ちょうど1月15日の小正月だったため、狩川の河原のあちこちで、どんど焼きの準備が整ってました。
■新大口橋に近づくと異変が。。。
ケーヨーデイツー 南足柄店でおトイレ休憩の後、新大口橋に向かって走り出すと、福沢付近の交差点で白バイ隊員さんが通行止め&迂回指示を出してます。車は新大口橋に向かうことができませんでしたが、自転車はOKだったのでそのまま進みました。
なんと新大口橋の先で火災が発生しており、橋が通行止めです。もうすぐ先が目的地の文命用水の起点である内山発電所なのですが、ここから先に進めません。
最初、火元は三菱化学かと思いましたが、帰着後調べてみたら大山豆腐の工場だったようです。到着時点ではすでに煙は収まってました。
ここから先への迂回ルートを考えましたが;
- 新十文字橋まで迂回して、酒匂側左岸側から回り込む
- 西に大きく迂回して、県道726から回り込む
どちらも距離があり面倒ということで、目的地変更となりました。
■新大口橋南側の文命用水
仕方ないので、途中の新大口橋の手前の水路トンネル出口から見学開始しました。
水力発電用なので、渇水期の冬場でも結構な水量があります。
■福沢第一発電所
大した落差はないのですが、すぐ近くで見られるので結構迫力があります。
- 昭和6(1931)年3月運用開始
- 出力認可最大出力:1,460kW、常時出力:860kW
- 標高取水位標高:43.00m、放水位標高:33.47m
ここから先、酒匂川の右岸に並行して文命用水は流下します。
■福沢第二発電所
- 昭和6(1931)年3月運用開始
- 出力認可最大出力:1,030kW、常時出力:396kW
- 標高取水位標高:33.47m、放水位標高:25.89m
取水側の水は結構静かで吸い込まれる心配がないらしく、水鳥が呑気に休憩中です。
福沢第一発電所より落差がない分、発電量は少ないようです。
放流水は一部が酒匂堰他に分流され、それ以外は酒匂川へ戻って文命用水の終点となります。
■開成町金井島の謎の台地
以前からずっと気になっていた金井島にある謎の台地に登ってきました。
西側から畑道を東進してくると、上は真っ平らで水田になっており、ここが台地上になっているとは気づきません。
左右の景色をよく見ると、間違いなく1段高くなっている土地です。
台地の下は周り全部田んぼなので、人工的にここだけ盛土して高台の田圃を作ったとは考えにくい。
やはり酒匂川が、過去に何度も氾濫し流れを変えた際に残った自然堤防とか中洲の島かもしれん。
ただし上部を平坦にしたのは、ここを農地化した人手でしょう。
台地は突然終わります。畦道=田んぼの区画に沿ってきっちり終わっているので、この部分は人為的に削った感じもします。
別にこれといって何かあるわけではないのですが、ちょっとした不思議スポットです。
この周辺には「**島」という地名がいくつかあり、同様に周辺と比較して台地になっている地域があります。
地理データで見てみると
高台の一番幅が広い部分は約100mあります。高低差は北側(酒匂川側)で6m、南側で4m程度あり、その境目は急峻な崖になってます。
■三角土手に橋をかけよう!
広い河原、箱根〜富士山〜足柄/丹沢の山並みが一望でき、足柄平野の中でここの景色が一番好きです。
ただ一つだけ問題は、橋が少なく対岸に渡るのが大変。橋がないので眺めがいいのかもしれません。
特に酒匂川と川音川が合流しているこの場所はさらに大変。
下図のA,B,Cの3つの地点間を移動しようとすると、かなり離れた足柄大橋、十文字橋、文久橋を渡らないと無理。
ここで提案があります。ここに橋をかけましょう。人と自転車専用のライトな橋で十分です。
三島の吊り橋にあれだけ観光客が集まっているくらいなので、こちらも負けずに吊り橋にしたら、松田〜大井〜開成をつなぐ一大観光名所になると思います。Y文字吊り橋なんて世界初だったりして?
誰か既に考えていたネタらなすみません、すぐに撤回します。