深刻な課題である体型改善を目的に、2019年4月にビックカメラ新横浜で購入した電動自転車 YAMAHA PAS Brace号(以下、Kanatec号)のC整備を行う時期になりました。
我が家の場合、ベランダがドックの代わりで、数日間に渡りバラされた自転車の保管・整備場所になります。この季節、ベランダは将軍様の家庭菜園になっており、スペースが狭いのが難点。
▪️(事前確認)Kanatec号の状態
購入から4年、走行距離は約3,100kmです。3千kmというと、日本列島の北から南、択捉島〜尖閣諸島くらいの距離ですね。結構な距離なのか、大したことないのか。。。
購入翌年2020年度は、致死率数%であった大迷惑な某隣国発の新型ウィルスに怯え、自宅に籠城してたため、ほとんど走ってません。(これで課題がさらに深刻化)
大体平均すると、1,000km/年というのが実力値のようです。自動車の走行距離は大体5,000km/年、バイクは3,000km/年程度だったので、これでも結構頑張っているのかもしれません。
タイヤ
荷重(=体重ともいう)が過酷な条件のため、リアタイヤのトレッド面が磨耗しています。サイドウォールは問題なし。雨の日は乗らない自転車なので、溝の深さ自体はまだ大丈夫なのかも?
まだ使えそうな感じもしますが、滑って転ぶ前に交換しましょう。。。
(昔オフロードのバイクに乗っていたためか、後輪が滑っても、今でもコントロールできるのが不思議。もしかすると50年前の経験で、今でも竹馬に乗れるかも?)
▪️(要対策)危ない状況
これは自転車の問題ではなく、荷重(=体重ともいう)の問題のような気がしますが。。。
南町の天神様の横の坂
前転防止のため付加されているブレーキ・パワーモジュレーターの効果か、フロントブレーキの効きがイマイチ、リアブレーキはすぐにフルロック。。。
速度を制御しながら安全に下るのはこの坂が限界のよう。
狩川橋下流側左岸の坂
速度制御しながら安全に下れる限界斜度を超えてしまい、坂の下側の車道に冒進。幸いに車が来なかったので無事でしたが、かなり怖かった。
(あまり通行する人はいないんでしょう。路面に砂や埃が浮いており、滑る、滑る!)
松田町のクリエイト大井松田店の横の坂
過去の経験もあり、一旦停止後、前後輪とも人間制御ABSに加え、チキチキマシーンの足裏ブレーキの最徐行で坂を降りましたが、徐々に加速していき、正面のコンクリート擁壁への激突直前で、旋回し回避できました。
なお繰り返しますが、問題は自転車ではなく、荷重(=体重ともいう)のような気がします。
電動自転車の登坂力ばかり気にしていましたが、安全のためタイヤを含めた制動力を高めないといけない!というか、急な下りは自転車から降りたほうがいい。
▪️4年/3,000km C整備計画
- タイヤ交換に際し、転がり抵抗軽減重視の標準設定スリック系から、路面への食いつき(ミュー)を想定したトレッドパターンに変更する。転がり抵抗が増える分は、空気圧管理と電動アシスト力でカバー。
- ブレーキ・パワーモジュレーターの取り外しや、パッド交換、ブレーキワイヤの調整を含め、フロントブレーキの制動力UPを図る。
- タイヤ交換による路面への食いつき(ミュー)の状況を見つつ、リアブレーキのアンチロック化に向けブレーキ・パワーモジュレーターの導入も検討する。
▪️タイヤの選定
タイヤにはブリヂストンのロゴが描かれていますが、製造元はCHENG SHIN TIREという中華製品のようです。Webで見るとサイクルベースあさひでも「チェンシンタイヤ CST」として揃えているので、それなりのメーカーらしい。最近は自動車用のタイヤでも、いつの間に知らないメーカー(=アジアタイヤ)が増えました。
【重要】サイズ選定
自転車タイヤは大きく分けて、WO規格「Wired On」とHE規格「Hooked Edge」があります。この他にも見たことがないBE規格「Beaded Edge」や競技用自転車向けのチューブラー規格もあります。
以前、藤沢のビックカメラでWOとHEを間違えて購入(※1)し、交換に藤沢まで再度出かけた経験もあり、サイズ選びは慎重に行います。
(※1:同じサイズの在庫がなかったので、店員さんに元付いていたタイヤサイズを示したところ、「これで合う」と異なる規格のタイヤを渡され、確認せずにそれを購入。店員さんとKanatecの共犯です。)
WOとHEの見分けかたはタイヤサイズの記載方法です。
- WO規格では分数表記(例:26 1 1/2)=26はタイヤの外径(インチ)、1 1/2はタイヤの幅(インチ)
- HE規格は小数点表記(例:26×1.50)=26はタイヤの外径(インチ)、1.50はタイヤの幅(インチ)
上記は一見同じ数値で互換性があるように見えるのですが、実際は互換性はありません。
このように表記方法が複雑なことへの対応として、ETRTO「European Tyre and Rim Technical Organisation」という表記方法があります。Kanatec号の「38-559」は、「38」がタイヤの幅をミリメートルで表し、「559」はタイヤのビートワイヤーの直径をミリメートルで表しています。ETRTO表記で確認するのが一番確実です。
選定結果
パナレーサー[26×1.50] ロードランナー(ツーリング車 マウンテンバイク/ツーリング ロングライド用)
結局、色々あってどれを選んでいいのかよく分からず、安全策として国内有名メーカー品(パナレーサー)を選んでみました。
タイヤパターンは、オリジナルのスリック系から、グリップに期待しブロック系に変えてみました。
パナレーサー:松下幸之助さんが「ナショナルタイヤ株式会社」として1952年に創業。2015年にパナソニックグループから離脱し、「パナレーサー株式会社」として独立。なお、パナウェーブとは関係ないらしい。
▪️ブレーキパッドの選択
バイクに乗っていた際は、数千円払ってサービスマニュアルを購入してましたが、今はネットでAssy図が無料で閲覧できます。便利ですね。
部品番号だけでなく、簡単ですが組み立て順序もわかります。
印刷したこの紙をサイクルベースあさひに持っていき、在庫を確認してもらったところ、このカタログ記載のYAMAHA部品番号で手配するよりも、SHIMANOの互換品(というよりオリジナル品)なら、在庫もあって値段も安いということでした。
SHIMANO B05Sを購入。割りピンも3本付いているので十分。
( ちょ、待てよ! by 木村さん)確認が必要な事項が・・・
2〜3ヶ月ほど前より、フロントタイヤの空気圧低下が気になります。
4.5bar指定のタイヤに対し、荷重(体重ともいう)が高めなため5.0barで空気入れしてるのですが、1ヶ月経たずに半分位まで空気圧が下がってしまいます。走れないレベルではないですが、明らかに空気圧低下が体感できるレベルです。(スローパンクチャーって感じ?)
リアのタイヤは、同じタイミングで空気入れする時点でまだ4bar以上なので問題なし。
怪しいのは。。。
100均 CanDoで購入した「似非(エセ)・スーパーバルブ風バルブ」です。リアも同じものを使ってますが、製品のばらつきは格安商品ではよくあること。まずはこのフロントのバルブをサイクルベースあさひ扱いの「高額(=約6倍)なリアル・スーパーバルブ」に変えてみました。
そうこうしているうちに。。。
自転車のC整備に使用するドック(=ベランダともいう)というか、将軍様天領の家庭菜園の野菜さんたちが、信じられない速度で成長中です。これ以上繁茂すると自転車を置く場所が無くなりそう。誤って枝の1本も折ろうものなら、無慈悲に処刑されます。将軍様万歳(マンセー)!
▪️予定変更
まだもう少しタイヤも使えそうで、チューブ交換の要否の判断にも数ヶ月かかりそうなので、C整備は数ヶ月延期します。
ブレーキ制動力に関する課題は、「急な下り坂は、自転車から降りてゆっくり降りる。危険な場合は緊急脱出する。」で対応しましょう。
(一旦おわり)